中島 四式戦闘機 疾風 機首修理

事故調査報告書 2011/09/11
初めて来たS艇飛行場にてFLTの雰囲気を掴むために出撃したものの降下一線地面に突き刺さってしまいました。
周囲から「もう終わらせてあげたら」とお焚きあげの場所まで教えてもらった時には私自身もうおわりかな〜っと思っていたのですがあいにく外皮アルミテープのため完全不燃物・・・。
帰宅に向かう運転中に生き返らせようと思う方に気持ちが傾いていきました。
原因を調べたところ全くわからず・・・まぁ、指ノーコンでしょうがF6Fと紫電改でサーボの不良もあったので念のため交換しました。

さて、再生させようと思ったからサーボの交換をしたのですが・・・
修復が可能かどうか?まずは状況確認!
破損は機首のみ!
アルミテープ貼りのおかげなのか無駄に強度があったみたいです。
う〜む、右から見てぶっつぶれ。
左を見てもぶっつぶれ。 
下はやや潰れた程度かな!
エンジンカウルはバキバキっと割れてます。
カウルを外してみるとモーターマウント脱落確認!

うん、この程度なら何とかできそうだな。

機首修復 2011/09/13〜14
最初に防火壁を取り外し。
機首のアルミテープを剥がしてから可能な限り伸ばしてみました。
もはやクタクタで剛性感ゼロ!
剛性復活のためまずはマスキングテープでグルグル巻き。
機首内面にエポマイクロバルーンを塗布して固めます。 
内面が固まったら防火壁を再接着。
次は機首外面の凹んだ個所にエポマイクロバルーンを塗布しました。
しっかり硬化させてからヤスリとサンドペーパーで平滑に削りました。
平滑になったところでアルミテープを再度貼りつけ。
モーターとダミーエンジンを搭載。
だいぶ見なれた感じになってきました。

カウル作製 2011/02/24
バキバキに割れたカウルはさすがにそのまま再生できそうになかったので新調する事にしました。
ただ、真空引きの型を作るのに四角い石膏の固まりからカウルの形を一刀彫をしなければ!っと思うととっても大変・・・。
なので今回は無理やりカウルの形を元に戻してこれからメス型を作ってから型起こしをしてみます。
カウルが入るくらいの適当な箱。
箱が貼りつかないようにするためアルミテープを貼ってあります。

中に石膏を入れ水で溶きます。
溶いた石膏の中にカウルを漬け込み。
1時間くらい経って石膏が固まったところで元のカウルを取り出しました。
このまま1日放置。
翌日になってから多少形を整えてメス型完成。
次に流し込む石膏がメス型にくっついてしまうと困るので離形剤として石鹸水を内面に塗りしました。
メス型の中に石膏を流し込み。
中央のストローは真空引きの際に空気抜け用になるかと思って刺したのですが結果何の役にも立ちませんでした。
石膏が固まったところで取り出しです。
最初はそのまま引っ張り出せればっと思ったのですがまったく外れず・・・仕方ないのでメス型部分をハンマーでコンコンして砕きました。
肝心な部分まで割れないかヒヤヒヤ。
とにかく無事に取り出せました。ホっとします。
取り出した後は凹む部分をくりぬき、周囲の形のいびつな部分を調整しました。
あとは毎度の桃象君が活躍。
真空引きしたものをカットしアルミテープ貼り。
上面の艶消し黒を塗装し、機首にセットし修理完了!
24g増えて機体重量は536g、全備重量は656gとなりました。
このサイズでこの重量、たとえ形が元に戻るとしてもさすがにもうきついかな・・・次に何かあれば先はないと思います。

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