Freewing Model
フォッケウルフFw190 作製記


思いつき 2016/12/18

実機画像
2017/01/03
クラブに所属した事もあり離着陸できる機体がもう一機欲しい!
1/10零戦五二型のサブとして何が良いかあれこれ思案しながら、やはり所有するなら日独伊の中で・・・当初はBf109を探していましたがあいにく1/10サイズはない様子・・・いっその事サイズ統一は無視してMe262に行こうか!とも思いましたが購入額がちょっと行きすぎるのとスパン1,500mmは居住スペース的に厳しい。
ちょっと消去法的になってしまいましたがFreewingのFw190が零戦と同じ1/10サイズだし価格も手ごろだし!とりあえず数カ月前から候補には入れておりました。

商品詳細 2016/12/23

 パッケージ

結構、大きく感じる箱。同じ1/10サイズの零戦五二型の箱が機体サイズの割にコンパクトな感じだったので余計にそう思うのかもしれません!
以前の中華製キットは白箱に機体のシールを貼り付けただけのものでしたが、最近のはすっかり化粧箱が当たり前になってますね。
箱を開けると専用の発泡スチロール緩衝材に機体が奇麗に備えてありました。しっかり包まれた安心感。
中華製とは言えこれも今やスタンダード・・・以前はこの安心感は京商のキットくらいでないとなかったな〜。

 胴体
第一印象・・・頭デカっ!
まぁ、これは直径の大きい大馬力星型発動機BMW801を搭載し、胴体後部にかけてギュっと絞り込む空力思想を持ったFw190の特徴なんですが・・・同じ星型発動機の零戦と比較すると何とも特徴的。
基本シルエットは良い感じです。私はあまりフォッケウルフの事を知らないので違いが判別できないからかも知れません。
機首のグルグルスピナーと強制冷却フィン。
ペラのブレードは10×6
なかなかカッコイイ雰囲気ですが・・・何かに違和感が・・・この時点ではハッキリ認識できず・・・。
機首上部に機銃アリ、 ここの空力処理が妙に抵抗が大きそうだな〜。
この部分がバッテリー搭載並びに機器アクセスのハッチとなっております。
機首後方から排気管が確認できます。
正直これを再現してあるか購入時点はわかりませんでしたがきちんと再現してあって嬉しい。
ハッチを取り外した機首内部です。
頭でかい割には意外にせまいかも?
画像右下にあるのは翼端灯の制御基板です。
底部に30A ESCが搭載されております。販売店でのスペックは3セル仕様です。
この狭い中に受信機とジャイロ、当然バッテリーを搭載する事になるのですが・・・大丈夫だろうか?
コックピットにパイロットが鎮座しておりますがちょっと違和感・・・。
小さいのか・・・足が短いのか・・・。
コックピットには計器盤などがそれなりに作り込まれております。
ただ、照準器はないもよう。
胴体下面の主翼接合部です。
前方をダウエルに差し込み後部を2本のビス止め。
エレベータとラダーのサーボが下向きに取り付け済みなのですがここはエルロンとランディングギアの配線が通過するので動作に干渉しないか心配。

あと、実機は機首下面ダウエル差し込みの個所に排気管があるのですがさすがにコレは再現されていませんね。
後部にラダーと連動の尾輪を装備。
フォッケ以外でもヨーロッパ機の尾輪は非収納や半収納が多いような気がします。
Fw190は半収納タイプですが零戦ほどこだわらないのもあってそのままでいいかなと・・・もし引き込み機能を装備するとしたら零戦と同じくらいの絞り込みなので半収納型とは言え苦労しそうです。

 主翼・水平尾翼
一枚もので上面から主脚が見えてますね。零戦に比べてタイヤサイズが大きい感じです。
ラジコンになるとエルロン等の舵面が実機と大きく違う場合がありますがこの機体はほぼ実機通り、エルロンの羽布貼りもきちんと再現。
翼端にはLEDが装備されておりライトが点灯するようです。
主翼中央からエルロン用が2本、ランディングギア用が2本、それに翼端灯用が2本と計6本のコネクター配線が出ています。
主翼下面です。
エルロンサーボおよび主脚ユニットが組み込まれております。
このキットにフラップは装備されておりません。
主翼下面です。
エルロンサーボおよび主脚ユニットが組み込まれております。
ホイールハウスが若干大きく深いような・・・これはフォッケの主脚がやや内向きなのと関係あるのかな!
水平尾翼上面
両側から差し込む作りになっております。
水平尾翼下面
根元にある穴にネジで胴体に固定するようです。
この機体はパーツバラ売りしていないので接着してしまっていいのかも?

 アクセサリー
増槽タンクと主翼の機銃とピトー管。
あとは二股配線、工具、ネジなどが入っております。
取り扱い説明書
文字は英語と中国語なれど写真を見ればだいたいわかるいつもの感じ。

 仮組み  
仮組み
アっと言う間に完成!
機器を搭載すればその日のうちに貴方もルフトヴァッフェ フリガーアスに!
どこから見てもほぼ違和感なし!
以前FreewingのF6F HellCatを購入した時は一発で違和感を感じましたがあの頃に比べると最近のスケール機はホント良くできています。

垂直尾翼にハーケンクロイツが無いのでいまいちピリっとしませんね。
作製計画 2016/12/23
今回のために購入した参考書
エアロ・ディティール6 フォッケウルフFw190A/F
オスプレイ・ミリタリー・シリーズ 世界の戦闘機エース18 西部戦線のフォッケウルフFwエース
世界の傑作機 78 フォッケウルフFw190

基本的にそのままのつもりですが念のため知識を補完し気になる個所は改修します。
あまり詳細に見過ぎると副作用が激しいためほどほどにしておきます。

改修・ディティールアップ 2016/12/23〜29
 コックピット
まずはキット内容確認時に真っ先に何だコレは!と感じたパイロットの改修を始めます
接着されているキャノピーをそっと剥がしました。
一旦パイロットに降りていただく。
ある意味素晴らしい造形美!足短かっ?いや手足が短い?いや体が小さい・・・?
機体は結構良い作りなのにパイロットが急に脱力成形です。
なかなかこのてのフィギュアは手に入らないのでこのまま利用することに・・・ただし素のままではさすがにガマンならないので四肢を分割しスチレンで延長。
パテで間を埋めてそれなりに成形しました。
背も高くなり手足も違和感ない感じに・・・ただそのままだとコックピットに収まらなくなってしまったので足首はカットとなりました。
コックピットも再度乗ってもらいました。

実機画像
 
キット開梱の時に照準器が見当たらないと言っていましたがFw190では上部フレームの下に隠れているようですね。

実機画像
 
正面からの写真でもレティクルのガラス面しか見えません。
画像ではほぼ見えませんが、とりあえず本来照準器がある位置を黒でマスクしてレティクルのガラスだけ追加しました。
キャノピーを再接着しコックピットの作業完了です。

 上部ハッチ 2016/12/30
上部ハッチ
開梱時に機銃の間が崖のようで空気抵抗が大きい造形だなと感じたのですが・・・。。

実機画像

やはり実機の写真を確認すると崖みたい造形はしておりません。
目立つ個所なのでさっそく改修。
5mmスチレンを接着。
前方に向かってカッターでスライスしていきました。
外側も1mmスチレンを仮接着し外側にエポマイクロバルーンを塗布しました。
外側をカッターとヤスリで成形しました。
このままでは表面が粗く、周囲と面の整合性が出ないので木工パテを塗布しサンディング。
グレーを調色し塗装。
実機はもう少し機首内の溝の中に埋まっている感じで装備されているのですがこれで良しとします。
これにて上部ハッチは完了です。

 スピナー 2016/12/31
スピナーにはドイツ機名物のグルグル渦巻きが施されております。
多少いびつですが実機の画像もいびつなものが多くこのままでいいかな!と思いましたが・・・内容確認時に何となく感じた違和感。
渦巻きが右回り・・・色々な資料を見てみるとほとんど左回り!
右回りの資料もごくわずかといえ存在するのですが、回転させた際に、やはり後ろに向かって流れていくように見える方が精神的に落ち着きます。
ってなわけで左回りに書き直します。
せっかく貼られていたグルグルのデカールでしたが剥がしました。
ちなみにスピナーとペラを外すとこのようになっております。
アウターローターブラシレス 3536 800Kvが装備されております。
FMS零戦のモーターが850Kv、零戦の栄が1,130馬力でFw190のBMW801Dが約1800馬力だったのでKv値を比較した場合もう少しパワーが欲しいかも。
冷却フィンを兼ねたコアにプロペラブレードがネジ止めされており、それをアダプターに差し込みます。

ブレードはパーツとして販売していますがコアの部分は販売しておりません。
破損したらどうしよう・・・。
スピナー後部をアダプターに差し込みました。
スピナー前部はネジ式になっているので、これでしっかり固定します。

新たな渦巻きはフリーハンドで塗装しました。

 マーキング 2017/01/01〜02
マーキングの前に主翼下面の配線が目立つのでマスクします。
とくに国籍マークに入っているのが気に入らない。
とは言えサーボはどうにもできませんね。
今回あまり手の込んだ事はせず簡易的に!
とにかく配線が見える個所にマスキングテープをはりました。
貼ったマスキングテープに調色して塗装。
パっと見はわからなくなりました。
欧米の機体には結構注意書きの資料があり、それが雰囲気を上がると感じますので追加してみる事に!
資料を見過ぎた副作用かも知れません。

毎回使用しているA-one社のインクジェット用転写シールです。
大きいのはA4サイズの透明ベースで主に暗色の文字等で下地を生かした時に使用します。
小さいのはハガキサイズの白ベースで主に明色の文字や図柄で下地が透けると困る場合に使用します。
両方ともA4とハガキサイズがあります。
スキャンした画像を元にPCで縮尺を合わせます。
色付きの図柄等
これは白ベースを使用します。切った余白が残った場合に白いと目立つためバックにグレー系の色を入れてあります。
これもスキャンした画像を元にPCで縮尺を合わせました。
黒い文字のみ
これは透明ベースを使用します。
印刷する際はアイロンプリントを指定しています。
この設定で印刷すると自動的に反転した状態で出てきます。
プリンターによってこのモードが選べない場合はあらかじめソフトで反転しておく必要があります。
必要なマーキングを予備を含めて印刷しました。
少なくとも2時間は乾燥させた方がよさそうです。
反転して印刷されているのでハーケンクロイツが卍になっています。
まず白ベース
印刷したベース紙と白い薬液が塗られた塗工紙が1セットです。
塗工紙の上部の白フィルムをめくります
ベース紙に塗工紙を合わせて上部を貼りつけます。
残った白フィルムをめくりながらベース紙に貼りつけます。
気泡が入らないよう丁寧に行います。
もし気泡が入ってしまった場合でも決して貼り直そうとはせず、あきらめて使えるものだけを利用します。
ベース紙と塗工紙を貼り合わせました。
貼り合わせた後、ヘラ等でこすって密着させています。
この時に多少の気泡なら外に逃がして消す事ができます。

白ベースなので図柄が薄くしか見えません。
淡い色だと判別しづらくカットや貼りつける際に注意する必要があります。
ハサミやカッターでマークを切り取ります。
細い形状や複雑なものは向いていないようです。
資料を見ながら貼りつけていきます。
マークの透明フィルムを剥がしシールの要領で機体に貼りつけます。
プラモデルに付属した水転写デカールとは違いずらしながらの位置決めはできないので一発で合わせる必要があります。

しっかり貼りつけたら水を含んだティッシュ等でベース紙に水を与えます。
ある程度、水が浸透するとベース紙だったものをずらす事ができます。
水分があるうちにモールドに馴染むよう少し押えます。
ベースが白のため下地が透けません。
次は透明ベースです。
貼り合わせに関しては白ベースの時と同じです。
ベース紙に透明塗工紙を貼り合わせてもクリアに見えます。
クリアに見えるのでカットは容易です。
ただしこれも細いものや複雑な形は難しい。
上記シールを貼る付けました。
この後、水分を含ませてベース紙をずらします。
貼りつけ完了!
透明ベースなので下地がそのまま見えて自然な感じです。
マーキングを貼りつけた後は半日ほど自然乾燥させます。

その後モールドにスミ入れし、仕上げにトップコート半光沢を吹きつけました。

組み立て 2017/01/02〜03
 水平尾翼
水平尾翼の取り付け部です。
この個所に左右から水平尾翼を差し込みます。
この水平尾翼の差し込みがなかなか固く苦労しました。
取り付け個所の塗膜が邪魔をするので一旦差し込みをやめて、あらかじめ塗膜を剥がしてから差し込みました。
水平尾翼下面からネジ止めし水平尾翼固定完了です。
 主翼
主翼中央からメデューサの頭のように出てきている配線。
部屋での保管や運搬の関係上、主翼をつけたままにできないのですが何とか取り回しが良くなるようにしないと・・・。
画像は機体内に両面テープで固定してあった翼端灯制御の基板です。
ESCから専用コネクターで電源供給し左右翼端灯の各端子を基板上の差し込む位置によって常灯か明滅を選択できるようです。
機体外での翼端灯のテスト
メデューサ配線の中にある左右各端子を基板に接続するのですが、実際にこの作業を狭い機体内で毎回行うのは大変です。
基板にコネクタを抜き差ししなくてすむよう配線途中をコネクタで繋ぐ方法に変更しました。
とりあえず点灯テスト。
問題なさそうです。
狭い機首内に受信機・ジャイロ・翼端灯基板を固定しました。
エルロンとランディングギアは二股コードを使用し1本にまとめるのですが受信機へのコネクター抜き差しは難しいのであらかじめ受信機に二股コードを接続し胴体下面で主翼側コネクターと接続します。
それでも各コネクターが好き放題出ていますし、開梱時に確認した際もサーボやリンケージに干渉しそうな狭さです。
胴体から出ているエルロンとランディングギアの各コネクタを接着しひとまとめにしました。
それでも狭いので影響のなさそうな部分をカットし配線の逃げとしました。
主翼は前方ダウエルに差し込んで後部をビスで固定しました。

ロールアウト 2017/01/03
FockeWulf Fw190 完成!

Wingspan:1,120mm
Length:1,000mm
Weight:1,074g
Flying Weight:1,252g
地上においてはやはり主脚を出しての駐機姿勢が様になります。
胴体着陸機では味わえない良い佇まいを感じますね。
翼端灯は部屋の中では明るく見えますが実際に外ではどう見えるんやろ?
以前の零戦二二型では外光ではほとんど認識できませんでした。
あと、空戦時も常灯していたのだろうか?まだまだ勉強が足りません。
ドイツ機名物グルグルスピナー。
現時点でペラのブレード以外、替えのパーツを入手できる見込みがないため壊さないようにしないと・・・とは言え・・・壊れる時は壊れる。
実機の通り内向きに傾斜し細く見える主脚。
サーボレスから出ているシャフトの根元で内向きに曲げられています。
これはFw190の特徴なんだろうけど・・・どうしても屈折させた個所でグラグラしてしまいます。
少しでもラフな着陸をすれば一発で歪みそう・・・。
キットでは再現されていなかったハーケンクロイツ!
ドイツにはドイツの正義あり。

アンテナ線もいつものように追加しておきました。
ラダーと連動の尾輪。
もし引き込みを再現するとしたら零戦の時よりもやっかいな構造をしています。
パイロットはスケール的にはやや小さいかな?
ドイツ機の実機写真を見ているともっと窮屈そうなものが多いですね。
計器パネル。
キットの時点であらかじめ再現してありました。
実際に正しい配列なのか・・・曖昧に済ませています。

4セル仕様に変更 2017/01/06〜07
FMS零戦と比較した場合

Fw190 モーター:Kv値800 ペラ:10×6 最大電流:26.32A
零戦 モーター:Kv値850 ペラ:10.5×7 最大電流:35.14A

零戦五二型よりも穏やかな出力特性のFw190なんて納得できますでしょうか?
1,130馬力より1,800馬力の方が穏やかなんて精神衛生上よくありません。

という事で一旦、モーターとESCを取り外して思案中。
ペラは変更できず・・・あとはモーター変更か・・・それとしても今度はプロペラマウントとアダプターが合うか不明?
そんなこんなを思っている内にHSD零戦と同時購入したまだ日の目を見ない可哀そうな4セルLi-Poが目に止まりました。

とりあえず4セル仕様にして様子を見てみよう。
メーカー本国のサイトを見ると4セル仕様の情報がありました。
ただ搭載されているモーターやESCは違うようです。
ESCもキット付属の無印30Aでは何となく不安なのでFMS零戦二二型で使用していた50Aに変更。
中華製なので大元の不安は消えないような気もしますがFMSと書いてあるので少しは安心のような気がしないでもない・・・。
モーターとESCを取り付け。
取り付ける前にあらかじめエンジンカウル内を黒で塗装しました。
翼端灯は電源が付属のESCから来ていたため点灯させるには別の方法を考えなければなりません。

とりあえず今回は後回しで翼端灯基板を胴体から下ろし、クリアーだった翼端灯カバーを塗装しました。そもそもあの時代に発光したら色が出るLEDなんてなかったはずだし・・・なんてそもそも論を言いだしたらもっと色々な事柄が破綻するな。

右はグリーン。
左はレッド。
4セルバッテリー搭載。
実際にFLTするまではどうなるかわかりませんが消費電流は26.32Aから42.01Aに上がりました。
単純に馬力は上がったはず・・・。

FLTさせてオーバーパワーだったらスロットルのエンドポイントで抑えられますがアンダーパワーだった場合はこれ以上はあきらめですね。

翼端灯 再点灯 2017/01/22
4セル化に伴い使用不可となってしまった翼端灯。
あまり必要性も感じずそのまま無かった事にとも思ったのですが一つ装置をつけると簡単にできそうなので試しに購入してみました。

Freewing LED light controller V3
使用方法の詳細をリンクしておきます。
常灯・明滅が選択できるようです。
キットに付属していた基板はESCからの電源供給でしたがこのコントローラーは受信機の空きチャンネルから電源供給します。
一旦、機外で仮接続し点灯テストです。
点灯確認!
胴体と主翼の付け外し作業の煩雑さはできるだけ避けたい。
以前のようにコントローラーを胴体内に設置しコネクタを接続する方法は作業範囲の狭さから考えて難しい。
翼端灯から伸びていた配線を以前より短くし接続、コントローラーは主翼中央に両面テープで固定しました。
電源供給側コネクターを胴体の受信機に接続した方が楽にできます。
翼端灯再点灯!
大戦機は常灯でしょうか?。
外光において現用機のような明滅だとまだ地上滑走中にでもその存在感は感じるのですが・・・。
FMS零戦二二型の時は点灯しているかどうかは全く意識に入ってこなかったような・・・。

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