FreeWing Model
グラマンF6F HellCat 作製記4


ハミルトンスタンダード プロペラ 9-1/2×102009/03/25
F6F作製時において最大の妥協点・・・。
零戦などに装備してあるFSK9×8と直径が同じはイヤ・・・ブレードが細いのはイヤ・・・と、わがままをこねて辿りついたGWS EP10×6。

初FLTにて必要最低限の働きはしたものの、まったくF6Fらしさを感じません。
スロットルをフルに入れても手ごたえが薄く「これぞ!2000馬力〜」とは到底思えず惨敗です。

試しとばかりにFSK9×8を装備してみた。
あきらかにコチラの方がパワフルさが実感でき、実際に消費電流は10Aアップ!
う〜ん、お顔のイメージが違うけどやむをえないか〜、飛んでこその雰囲気ってもんだしこれ以上のわがままは・・・と思っておりました。
そんな時に搭乗員日誌にYoshida様より「これがいいのでは!」と情報を頂きさっそく飛びつきました。
HobbyLobby・・・アメリカの大手RCショップ、今までRC以外でも海外通販の経験はなく英語もサッパリわからない。
今まで何度かサイトを見て「あの機体はココしかないなぁ、コレは日本には入ってこないなぁ」と遠巻きに眺めていたわけですが、このアイテムを見て何かが私を押しました。
とにかく、翻訳サイトを片手にサクサクと発注!んでもって約2週間で我が家へ到着となりました。
ペラ一式です。
ブレードはバラでハブ部分は前後分割式、ハミルトンスタンダードとカーチスのロゴマークステッカー、それに何やら木材が入っております。

ラインナップは9-1/2と11インチ、それぞれ3ブレードと4ブレードがあります。
今回は9-1/2インチを選択しました。さすがに11インチは大きすぎるかと・・・・。
ピッチはデフォルトで10インチです。
各ブレードをハブに固定するのはFSKと似ています。
ブレードの根元末端にでっぱりがあり、この箇所がハブに固定されてピッチが10となります。
ピッチを変更する際はブレード末端を削って使用するようです。
そのためブレード表面の固定穴は長穴になっています。
ハブに差し込んでみました。
デフォルトであればこのままハブで挟んでネジ固定でもよさそうですが、ピッチ変更した場合は持つのでしょうかね?場合によっては接着した方がよさそうに思います。
付属していた木材はダイアとピッチのゲージのようです。
説明書がついており文章は英語ですがイラスト入りで「このようにしなさい」と雰囲気はわかります。
ダイアを測ってみました。ブレードは伸び縮みするわけではないので確認だけですね。
ピッチはハブをダイア側木材に固定、ペラをピッチ側木材に固定し、このような形で見るようです。
本来はしっかり水平にピッチゲージを見て判断するのですが撮影のためやや上方から見ています。
ありがたい事にペラメーカーの水転写ステッカー付き!
ハミルトンスタンダードかカーチスを選択できます。
上に薄紙が貼ってあり、そこをめくると接着面になっており、いつもの水転写マークとはちょっと違いました。
台紙からズラしながら貼るのではなく、貼ってから上の台紙をズラします。
とりあえず貼ってみました。
う〜ん、良い感じ!
ただ、気をつけないとアっと言う間に接着力を失ってしまうように思いました。
さて、いよいよ作製・・・と言っても組み上げるだけです。
ピッチがどれくらいの飛行性能なのか?基準がわからないのでとりあえずデフォルトでいきます。
表ハブに各ブレードを差し込みました。
裏ハブで挟み込んでブレード部をネジで固定。
スピンナーをパチンとはめて完成!
ペラの固定方法は別に標準仕様のペラマウントがありスピンナー先端はネジ固定できるようですが、私に場合はAXIをバックマウントしていますので標準のマウントは使用できません。
標準のペラマウントです。
念のため手配しておいたのですが無用になってしまいました。
FSKのペラと並べてみました。
ブレードの根元まで若干太いのがポイント!これがあってこそアメリカ機はグっと雰囲気を増しますね。
AXIのいつものマウントでは長さが足りないのでロングを使用します。
シャフト径が4mmなのでスペーサをかまして使用します。
装着してみると何とも・・・カッコイイ〜♪
とくに定速機構を内臓したハブの造型は端っからあきらめていた所なのですが、そこまで再現できてしまうとは嬉しい限りです。
ペラ変更により電流が23.87Aから36.61Aへ電力が276.1Wphから414.7Wphへとアップし、このまま25Aアンプだとマズイと思ったのでアンプを交換しました。
HiModel 60A ブラシレスESC BALANCER-60A です。
仕入先はKKホビーさんです。本来は40Aクラスが欲しくて注文したのですが諸般の事情で60Aが来ました。
少々重いのですがF6Fの場合は重さも魅力ですから「まぁ、いいか」となりました。

エレベータ修理2009/04/05
アメリカ製ペラを装備し喜び勇んでのFLTではありましたが、飛行開始まもなくエレベータ左側がちぎれ飛んでしまいました。
幸いホーンとは逆だったので操舵が効き無事に帰還できホっとしております。
帰宅してからエレベータ新造にかかりました。
まずは残ったエレベータ右側も切除。
出自が中国製なので何かしらはあってもおかしくはない・・・と思いつつだんだんと愛着が増すとその出自が気になってきます。
エレベータはプラのしなりを利用したようなものだったのですがココがある程度でパッキリといってしまうようです。
右側も見てみると切れかかっておりました。
このF6F、機首部以外は結構実機の図面通りの寸法になっております。
実機の図面を元に2mmスチレンから切り出し、補強に1mm幅0.4mm厚のカーボンを貼り付けました。
OKのイージーヒンジを挟み込んで瞬間で接着。
この時点でちょっと中央の剛性が足りないような気がしたのでカーボンを追加接着しました。
後手後手に回っております。まぁ、塗装したら目立たないだろう・・・と開き直り。
タミヤスプレーTS-55ダークブルーで塗装。
取り付けて修理完了!
これまでの改修と修理を経て全備重量は834gとなりました。

プロペラピッチ変更2009/04/18
2009/04/12のFLTにて息絶えてしまったAXI2217/16・・・。
モーターの負荷に関しては今まであまり意識の内になく、回る限りいけるもんだ!と言う思い込みがありました。
過剰労働の辛さは自分も普段から身をもって知っているはずなのに・・・AXIよ、申し訳ない。
もう一度、モーターの選定からと思い数種類テストしてみたのですがやっぱり2217/16が出力とサイズが機体とのマッチングが良いようなのでピッチを変更して負荷を減らす方向で試してみます。
ブレードの末端にある凸部によってピッチが10インチとなっています。
まず可変させるために凸部を削りました。
以前も紹介しましたがブレードの表面は長穴になっており、この範囲で任意のピッチに設定できます。
ブレードを差し込んでみました。この上からハブのもう一方を被せてネジで固定します。
はて?この可動範囲でピッチはどれくらい変化するのやら・・・。
説明書を見てもブレードのどの位置が基準なのかわかりません。
一度デフォルトの10ピッチでブレードの測定位置を探ります。
私の目測なのであまりアテにはなりませんが、おおよそこの位置がゲージの10ピッチに合うので目印にマスキングテープを貼りました。
各ブレードにもマスキングテープを貼り、測定してみます。
私の作業では各ブレードのピッチがバラバラになりそうなので今回は長穴で一番浅いピッチにしてみました。
ゲージで測ってみると、う〜ん・・・だいたい8くらい・・・かな・・・。
装着してテストしてみると電流は36.61Aから27.26Aへとダウン、消費電力は414.70Wphから310.70Wphへとダウンしました。
さて、次はどうなる?

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