思ひ出 三

考え方の違い
私とTOSのアプローチはいつも違い私は雰囲気派プラス保守的で思った事にずっとこだわり固執して離れません。新しい技術もちょっと遠慮がち自分の好きなようにしたいがため社交性に欠けるので情報の流通が悪い。一方TOSは堅実で理論や理屈から物事を捉えていき目的に向かっては回り道も近道と考えて行動ができます。人柄も社交的なので情報交換も活発で、新しい話も物も積極的に導入していきます。なので毎回、スキル獲得はTOSの方が早く新技術はまずTOSが開拓しものにしてから私がフィードバックをチャッカリいただくのが毎度のパターンです。TOSがスキル獲得で喜ぶ間に私はビーバーをほったらかしにしてGWS零戦二号機はガードレールに正面衝突しお亡くなりになりました。まったく私は罪人です許しておくれGWS零戦・・・おまえが何も悪くない

リポバッテリー
TOSが急にスキルをあげ始めたキッカケの一つがリポの導入にあったように見えた。当時はまだ雑誌には充電の注意を誤ると発火!電力の過大な引き出し、放電のしすぎで使用不能等と扱いが難しいイメージを強く受けました。とくに発火!と言う響きが恐ろしく保守的な私は手を出しませんでした。がTOSはしっかり研究して導入して空に羽ばたいたのです。リポはニッケル水素に比べてはるかにエネルギー効率が高くまたはるかに軽量! 長所だけ聞けばまさに電動飛行機のエネルギー源としては理想的・・・でも発火がな〜 言い方が悪のですが所詮は趣味で楽しむもので財産をなくすかもしれない発火の危険はな〜なかなか導入できないうちにTOSの方で色々やってる「人が大丈夫なら自分も何とか」「投資してまた無駄になったら・・・」「発火の対策?」思いは色々とめぐりTOSを見ててなぜか急にふっきれた。

本命登場!
さてまだ全然飛ばせない状況の中にいたにも関わらず懲りない私は細い情報網から求めます。ある日TOSからHPでリアルな零戦を売ってると情報が入りました(かなりの確率でTOSの情報から物事にハマる事が多いような) それは「空飛ぶプラモデル」がキャッチフレーズのフライングスタイロ社の零戦でした。「おぉ、かっこいい!すげぇリアルだ。欲しい〜」って事で数日後通販にて購入。今だ飛ばせないのにそんなの買って大丈夫なのか?っと自問自答しましたが「だって買わないと仕事も手につかないし誰にも迷惑かけないからさ〜」と自分会議の結果です。さて期待を胸に届いた箱をオープン〜「あれ?今度はお刺身のトレーのような材質だな〜」で箱から出した機体を軽くモミモミするとコレが「ホントに大丈夫なの?コレ。普通に着陸できたとしても危険なのでは?」とちょっとしたショックでバラバラになりそうな弱い材質を見て若干ブルーが入りました。まだ飛ばす事もままならないのに着陸考えるなんて変ですね。剛性が弱いと思ったが製作が進むにつれ不思議と必要な剛性感が出てくるんですね。約一週間後、完成させてみると「ホントにプラモみたいだ!カッコイイ」とうっとり・・・第一印象はどこへやら?と同時に「でもコレ飛ばすんだよな、また壊すかな?」とちょっと意気地なしになってみた。
このFSK零と同時に私も新技術であるリポを一念発起で購入、一念発起は大げさですがとにかく人マネしてでも飛ばしたいのです。言い訳させていただくとTOSが使用しているのを横目で見ながらやはりリポはいいものなんだな!とは思ってた。そして飛行を繰り返すTOSからリポの取り扱い知識やフィーリングをレクチャー受けてました。「TOSが安全ならばマネをしていれば安全から足を踏み出さないだろう」と自分会議の結果です。
さて、今までとはまた比べ物にならない緊張の初フライト。だって空飛ぶプラモデルで飾っておくだけでも充分なくらいなんだよー!それがもしかしたらすぐにでも不燃物回収になってしまう。かなりビビリながら迷っていてもしょうがない「えいっ!」と言葉とは裏腹になんとなく力の入りきらない手投げ発進・・・しかしFSK零戦の初フライトは意外や普通に飛んだ。リポ3セルだけど安いブラシモーターなのでパワーそこそこノンビリでしたがとにかく即粉砕とはならなかった。リポがひとつのブレイクスルーの要因だな!「おぉ、リポ凄いじゃないか〜!近づきがたい奴ほど案外力になってくれるもんだな〜 すぐに買っておけばよかった」と勝手な事を思いつつしばし水平飛行のみ堪能しいざ着陸・・・地面に設置まぎわちょとアップしすぎ?・・・・・・・失速してグシャ(つД`)
まぁ、初めてのスケール機着陸だしこんなもんかな! プラモデルがやや醜い事になってしまったが始めての軟着陸ができた進歩はあった。少しだけ風が心地いい。・・・・・あきらめずにつづく


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