思ひ出

はじめてのラジコン飛行機
高校時代からRCカーは堪能してましたがRC飛行機というのは手の届かない高嶺の花! 私らがまだ子供のころ、マンガでお金持ちの坊ちゃんがRC飛行機を公園でスイスイ飛ばす・・・なんてシーンがよくありました。単純に「いいな〜」と思い憧れる。でも当時は異世界、マンガの中だけのお話・・・年月は過ぎても憧れは抱いたまま・・・二十歳くらいの頃バイト代でとりあえずは購入できるようにはなりました。
ただこの時代はスケール機はもってのほか!RC飛行機とは何年もの経験をしてきた熟練。スケール機を楽しむまでには惜しみない投資が必要! 図面とにらめっこして精神誠意の作製技術。電動の普及なんて皆無な状況なのでマンガに出てきたRC飛行機の一シーンはやはりマンガの中だけ・・・とにかく飛行機であればありがたい!っで半完成品の機体で製作が緩和されるだけ尚ありがたいと感じました。それで名前は忘れましたが京商のビギナー向け半完成品飛行機とエンジンそれにプロポを同時購入しました。当時飛ばせる場所は周りになかったものですから盆の帰省時に飛ばそうと決めて時期を待ちました。楽しみなような怖いような、とにかく盆までの2ヶ月間は想像だけで楽しんでましたね。
さて、いよいよ初飛行・・・なかなかエンジンがかかってくれず一時間くらい四苦八苦。うーん、バッテリーをつないだら即走行の電動RCカーとは違ってエンジン始動は何となく厳かな儀式・・・平常精神から徐々に緊張モードに入るのを感じつつようやくペラが回転! いざ、場所は田舎、時は盆の帰省時、まだ小さかった親戚の子をはじめあちこちからそのお友達が集合、めったにお目にかかれない空飛ぶおもちゃに期待の目を輝かせている。その猛烈なプレッシャーとうまく飛ばせるかの不安を意識し指の振るえが止まらない・・・「え〜い、迷っていては進まない!やぁ〜っ!」とついに手投げ発進〜 おぉ、意外にも簡単に飛んだ。「みんな飛んだよ〜見てくれ飛んだぞ〜」 田んぼの上を我が愛機はゆっくり飛行。ゆったりとフラつきながらもとにかく飛んでいた。幸せだった・・・が
幸せは長くは続かないもの。蜜月の時は1分あったんだろうか?その時間は覚えてない。我が愛機は旋回中に翼が真ん中で見事にバンザーイと折れて飛行機からミサイルと機種変更し自分たちの方に向かって猛突進。墜落ダメージの事を考えて広い田んぼを選んで飛ばしていたにも関わらずなぜか細いアスファルトの農道に命中!!! 目の前5mくらいで見事に粉砕・・・私の心も粉砕。機体はおろかエンジンも中のサーボ、受信機が全損というあり様。その後は新品購入はおろか修理をするお金もなくこの時はあきらめ逃避に入りまたRCカーへと戻ってしまいましたとさ。金銭も痛かったが親戚の子たちの小さいながらも私を哀れ目は今思い出しても痛いものがあります。

もう一度ラジコン飛行機
あれから数年、自らが免許を取り実際に車に乗るようになってからずっと実車にはまってサーキットなどで実際の走行を楽しんでおり、バーチャルではなく実物、本物って事でラジコンからはかなり遠ざかっておりました。・・・が時代が過ぎていくと仕事が忙しかったり走行仲間に家庭ができたりとサーキット遊びができなくなりました。
趣味を失いかけて何もする事が思いつかないある日曜日の事、高校時代からのRC仲間だったTOSが家に遊びに来た・・・コレが飛行機ラジコン復活のキッカケになろうとはこの時はまだ知るよしもない
二人で確かこの時はアメ車のミニチュアを探してた気がする・・・ブラブラと買い物に出かけ行き着いた先は大型玩具店。そこでトイラジのタイヨー零戦発見! 昔みたマンガの一シーンが脳裏をよぎる。「おぉ、あこがれの零戦のRCだ〜!」実際に飛ばせてそれが零戦ならば言う事はない。「でも、トイラジだよ〜 この飛んでる画像は絶対に合成写真だよ〜」とは思いながらも店を出る時には私は零戦、TOSはムスタングと希望と一抹の不安と共に箱を抱えておりました。この時は希望の占める割合が高くとにかく眺めているだけではわからないので試してみたかったのです。もしこの時に購入していなければ未来は変わっていたのかな〜? ま、思っても知る事できないし仕方ないか。

タイヨー零戦
て、トイラジとは言え久しぶりのラジコン飛行機です。とにかく期待はしてみる。説明書を読むとフムフム・・・
「モーターの出力を強弱して上昇下降するのか〜」で、「舵はラダーでプロポは単なるボタンだな!」押すとラダーがパタパタ動く。「まぁ、トイラジだしこんなもんかな!」・・・でバッテリーを見ると「ニッケル水素? 初耳だな・・・」
自分がRCから離れてる間にパワーソースには変わった新物が出てたんだな!っと少し感心しつつ。とりあえず場所を見つけて初飛行〜 プロポにバッテリーをつなぎ充電、15分くらいでアラームがなり充電完了これで2分は飛ぶらしい。ではさっそく〜!ふわっと投げて出力アップ〜・・・「やっぱ飛ばねぇ」が第一印象。「もう一回〜」・・・「やっぱり飛ばない」 投げた後は何とか滑空状態になるが舵をきるとコテンと落ちるの繰り返し。そうこうしてるうちにバッテリーは空になり終了。では再充電・・・投げてみる・・・飛ばない・・・バッテリーが空になる・・・再充電・・・コレを五回ほど繰り返したところであきらめる。
やはりトイラジ!まったく物にはならなかった・・・けどコレはタイヨー零戦が悪いわけではなく私の期待が大き過ぎたのだ!飛ばないと表現してしまったけど最後の方はとりあえず水平飛行して大きな旋回はできていた。私の期待がそれでは満足ではなかっただけ。本来はトイラジだもんね。多くを期待する方が間違いってもんです。
今はサイトで改造の方法やアドバイスがあるしそのベースとして楽しめるんだと思う。私はものにはできませんでしたがコレのおかげでフツフツとした思いは刻まれました。・・・・・つづく

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