第二次雷電作製計画

思いつき
2008/05/25
2006年の末頃、何気に雷電があったらよいな・・・と思い紆余曲折の末に昨年9月の末に何とか完成に漕ぎ着けた雷電二一型ではありましたが全備重量650gの超重量級、私の腕には重過ぎる高翼面荷重。
とにかく飛ぶには飛びましたが各部の調整もままならず当初思い描いていた「不遇の機体で自由に空を謳歌する」にはほど遠い状況のままやみくもな修理と調整の末に果ててしまいました。
あれは飛んだとは言いがたく上がってしまったと言った方が早いような。
やっぱり自由に飛ぶ雷電を所有していたいのでもう一回作製してみます。

作製計画
前回、作製のノウハウも知らずただやみくもに作っていました。場当たり的に各パーツの構成や接合を進め全体の重量も何もかも後回し、まるで粘土細工のようで同じ物は二度と作製できないのはわかっていたので何とか初号機で全てを終わらせなければ!。
その上で妙にディティールにこだわったりしたあげくが無残な結果に繋がったわけです。
今回はもう少し落ち着いて考えていきましょう。
量産が効くようにして一機で全てを任せず、まずは雷電っぽい機体形状からそれがうまく行けば先に進めてダメならばまた改修を考えつつ二号機・・・三号機と考えております。
今の思いつきが正しいかはわかりませんが頑張ってみます。

参考資料

ペーパークラフト2008/05/25
同じ飛行場で飛ばされていらっしゃる「てらてっくさん」の九六式艦上戦闘機 作製に感化されました。
私には同様の作製はできませんがペーパークラフトは参考にはなるかな?と思い購入してみました。
購入先は紙模型.comです。
このモデルはポーランドの物だそうです。なかには構造材の完全再現された物まであります。
FSKと言いこのペーパークラフトと言いヨーロッパはホビーに対する認識が日本より遥かに進んでいますね。
そこで遅れている日本人の私にはとても敷居の高そうな内容です。
紙模型のサイトを見た時点で予感はしていましたがやっぱりって感じ。
ただRC飛行機を作るのだから必要な部分だけでOK。とくに機体表面はフィルムでなくスチレンで作る私にとってこの展開図だけでもありがたいです。
内部の操縦席まであります。初号機では無用って事で今はガマン。
エンジンカウルは幾重にも扇を重ねる作りのよう・・・このままでは無理かも。
物は1/33スケール。研究用を作る上で小さいとイメージがわかず手先もついていかないのでスキャナーで読み取ってから倍にしてプリントアウトしました。
本来は骨格も紙なのですがコシがでないので1mmバルサで作製。
切り出した骨格に外皮を巻いてみます。
これだと中心線を出すのが難しい・・・RC化に向けてはもっと骨格が必要です。
縦通材がないのでやや曲がっていますがとりあえず作ってみた胴体。紙だからクルっと巻けますがスチレンで同じ事ができるかな?
それにスチレンの重なりにも一考が必要な感じ。
合わせ目もうまくやらないと隙間だらけになってしまう。
とにかくシルエットは雷電っぽくなりました。
他に資料がたくさんあっても私の消化能力はついてきません。
今は手元にあるこの教材を生かしてやってみよう。
主翼もこのままではリブが少なすぎるし捻り下げなどを考えれば胴体ともどももっと骨が必要です。
ってなわけでドローソフトを駆使して骨を作製中〜。
とりあえず大骨からで小骨は順次追加ですね。
いっぺんに考えても頭がついていかないわ。

主翼作製
骨組み2008/06/01
ドローソフトで描いた骨格をプリンターで出力。
主桁は4mmバルサから切り出し一本物。
リブと主翼前縁材及び後縁材は2mmバルサを使用しています。
各部を合わせて瞬間で接着。
後縁は翼端に行くほどせり上がっています。
前縁は翼端に行くほど下がります。
捻り下げを意識して3度つけたのですがコレであっているんでしょうかね?
翼端は3mmバルサを使用。
平材と小骨。
平材に小骨を接着。
翼端を接着してからフチを丸方に成形。
これで主翼の骨組みが終了。
この時点ではまだ剛性がありません。

応力外皮2008/06/08
主翼にスチレンを取り付けて外皮と剛性確保とします。
外皮のスチレンがキレイに合うよう数度型紙を作り合わせては修正、合わせては修正・・・。
スチレンと紙では厚みが違う分、誤差が生じてしまいます。
形が決まったところで型紙に合わせてスチレンから切り出します。
まずは主翼下面ですが剛性、重量、胴体着陸時の耐久性を考えどれくらいの厚みが適当なのか・・・?
考えてもわからないのでとりあえず1.5mmでやってみます。
主翼下面の後縁部分から中央部までを瞬間で接着。
次に主翼前縁部分までを瞬間で接着。
前縁はRが強くそのままではスチレンがつぱってしまうのでドライヤーで熱をかけ柔らかくしながら接着していきます。
完全固定できるまでしっかりマスキング。
サーボ取り付け位置を加工。
1.0mmピアノ線でエルロンのリンケージを加工。
エルロンホーンはFSKの物を流用。
いつもこの方式なので他が思いつきません。
主翼上面も型紙を数度合わせて調整。
上面には着陸時の耐久性は必要ないはず・・・なので1mmスチレンを使用しています。
この状態で上面はややポニョポニョしますが剛性はしっかりと確保する事ができました。

エルロン作製2008/06/15
4mmバルサをエルロン形状に4枚切り出し。
2枚を合わせて接着し可動部等削る箇所をマーキング。
可動部と平面形をヤスリがけし形を整えました。
エルロンにヒンジを差し込んで接着。
ヒンジはテトラのSPヒンジ S型を使用しています。
OKイージーヒンジより薄く動きが軽いのでこのサイズには合っていると思います。
エルロンを主翼に取り付け。
今回は主翼にはモールドナシ、エルロンにも羽布張りの再現もナシで私としてはとってもとっても割り切ったサッパリ仕様です。
サーボはWAYPOINTのW-068PBを使用し主翼中央に窪みにエポキシで接着固定しています。
これにて主翼のできあがり。
重量は90g・・・去年作製した雷電は主翼だけで200gあったのでその事を思えば随分と軽くなったもんだな〜と思います。

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