KYOSHO
EP JET ILLUSION DF45 作製記
2007/05/27


思いつき
子どもの頃、飛ばしたいと思っていたRC飛行機はジェット戦闘機でした。当時は零戦のようなプロペラがある機体はあまり趣向ではなく、先端がスマートなジェット機の方が単純にカッコイイ!!!と思ってた。機体にロマンやドラマを思い描くのは大人になってから・・・
とにかく子どもにはRCでさえ高嶺の花なので手に入るわけもなく、それに当時の現実としては世の中にはレシプロ機しかなかったので、あったら良いな〜の夢の世界でした。幸いと言うべきか現在は趣向が変わってレシプロ戦闘機の方が愛着があります。
あれから25年くらい?たった現在(2007年)世の中のRCにおいては実機と同じ仕組みのジェット戦闘機アリ、子どもの時なら喜び転げてるだろうな〜 但しお値段ウン十万円、大人になった今でも手が届かん!
2004年にRC飛行機をやり始めた頃にはすでに世にダクテッド機なるものがありました。実機同様ジェットのように高値でなく、手が届く価格で当時あこがれのジェット機の形が飛ぶ。子どもの頃の趣向のままだったなら真っ先に飛びついていたかも?
あれから2年くらいたって現在まである程度はRC飛行機に慣れ、少し余裕が出たところで一度やってみたくなりました。ただ、3番機と言うくらいの意気込みなのであまりコストや準備に負担をかけたくなく、何も知らないダクテッドファン機、半分は経験と実験機ってな感じで考えてサイトを眺めて以前ちょっと気になっていた機体をチョイスしました。
それが京商のEP JET ILLUSION DF45です。ダクトとモーターがセットになっているから機体に合わせてチョイスに悩む事もない。日本の京商製品だからそう大ハズレな事もないだろうし、値段も3万を切っている、もし標準的に始めてしまうと機体で2〜3万、アンプ1万、バッテリーが1万とだんだんコストが上がりますがこれならとりあえずって事では手を出しやすかったのがあります。
この機体なら以前使用していたフライトパワーEVO20 11.1V 800mAがそのまま使えるし他はアンプさえ揃えれば良いので安上がり。
とにかく実験機ですから、まずはこの辺ってことで・・・


製作計画
何も知らないダクト機・・・何はとりあえず、どノーマルですね。実機があるわけではないのでいつものスケール魂に火がつく心配もない。機銃もいらないしパイロットも無視、塗装そのままでウェザリングもいらない。とにかく、どノーマルにまっすぐやって行きます。


キット紹介

仕入先と箱

今回はYahoo!ショッピングのマルサンホビーにて発見しクリッククリック!
注文して二日で我が家へ入荷しました定価29400円が20580円+送料なのでコストもダウン。最近はホントに通販の方が都合がよろしいな〜
機体サイズはFSK零戦やアルファの疾風より一回り小さく箱のサイズも結構コンパクト。
なぜか箱の機体画像はブルートーンで妙に地味・・・ これだと商品棚にあってもお客さんにアピールが効かないのでは?
箱の右上に上級者向の文字が・・・少しプレッシャーアップ!
ARFの文字もありますがRC飛行機のARFの定義って結構幅広いのよね。


胴体

胴体はFRP樹脂製でフィルム加工済みです。FRPならではの複雑な造詣、そのおかげかかなり細身な感じなのでメカ一式が搭載できるのかこの時点で不安になる。

胴体後部にダクトに吸気するため大穴があいてます。スケール機であれば気になって仕方ないのだろうけど実機が存在しないので今回は問題ナシ。

主翼と尾翼

翼はバルサリブのフィルム加工済み。
主翼の翼厚は薄いのでスピードを出して揚力を稼ぐタイプのようだな。上反角がまったくないので機体の姿勢はシビアに変化しそう・・・よく言えば機敏そう、でもいつのまにかクルっと反転してしまい機位を見失いそうで怖い。
尾翼もバルサ組みなのですがまるで一枚板のような見た目です。いずれも墜落一発バラバラのアウトになる雰囲気充分。

ダクトファン

「ほぉ、コレがダクトファンってものなのか〜」って感じ。キット付属の安上がりダクトなのでどこまでの性能があるのやら?見た目にしろカタログ数値にしろ基準値にあるのかどうか全くわからない状態です。
ブレシレスモーターはすでに組み込まれており、KV値 約5000って数値だけ見れば零戦に使用しているAXI2212/26より凄いような気もするが・・・ペラ小さいからこれくらい回る必要があんのか! 推力はカタログには270gってあります。

付属品

バッテリー搭載時の蓋となるキャノピーは透明のポリカ製。普段なら搭乗員が気になりますが今回は気にしない。スモークにします。
あとは機器取り付けのためのバルサやリンケージパーツ、ダクト固定用の発砲素材にベルクロなんかが入っています。

組立説明書とステッカー

外国製のキットと大違いに見える説明書。図解入りで「あぁ、しろ」「こぅ、しろ!」と書いてあるのを見るのは久しぶり。いつものように自分なりに解釈せずにいけるのは楽チンでいいな。
キット紹介は以上ってとこです。まだ細かい部分や製作過程で気づいたことは随時追記していきます。。


主翼作製

作製記とは言えしっかりした説明書が付属してますのでそれをなぞらえて製作しているだけです。
とりあえず私が製作していく中で思った事などを語っていく回顧録のようなものになると思います。

エルロンヒンジが加工済みかと思ってたらテープで固定されてるだけでした。
FSKやアルファではすでに加工されている部分でそれに慣れてしまってたのでホントにARFか?と思いました。

とにかくテープをはがしてエルロンを取り外します。

主翼及びエルロンにはヒンジを挿入するための切り込みがすでに入ってます。ちょっとARFです。
付属のヒンジを主翼に差込み瞬着をポタリ、主翼側が固定したらエルロンリンケージにエポキシを塗布しエルロンを差込みます。
差し込んでからヒンジ部分に瞬着をポタリ。

キットの箱及び説明書には機体諸元に全備重量300gとあります。
近所の店でサーボを購入する際少しでも軽くするために3gサーボにしようかとも思ったのですがあまりにちゃちですぐ破損に見え動作も曖昧な感じがしたので結局WAIPOINTのW-068PBにしました。重量は6.8gです。
コレならこの機体が終わったとしても転用がきく。

サーボを固定するためにバルサブロックを取り付けます。まず取り付け箇所部分のフィルムをカットしはがします。
バルサブロックをエポキシで接着してからサーボを固定。
私はバルサ機の経験がなくフィルム貼りってのも初めてなのでカットしてフィルムをはがす行為の力加減がわからず怖くて仕方ありません。フィルムをカットしているつもりが下のバルサ材までやっているような感じに・・・
このフィルムをはがす行為は随所に出てきます。

主翼裏面に楕円形の板を貼り付けます。主翼を取り付けの際にこの部分でネジ固定します。ここもフィルムカットしてからエポキシでピタです
主翼表面のフィルムから何となく穴がみえますのでその穴からピンバイスでグリグリして画像の補強板を貫通させます。

主翼前縁に穴があります。ココにヒノキ丸棒を刺しこんでエポキシで接着。
胴体にも丸穴があるのでこのヒノキ棒を差し込んで主翼前縁の固定となるようです。
主翼中央付近にある二つの大きい穴は手投げ時に指をかけるためのものです。実際に利用するのはむずかしい。

主翼端のウィングレットはバルサ製の一枚板です。コレもまたまた接着部分のフィルムを剥がしてエポキシで接着します。

京商WEBページの商品説明や箱の画像はウィングレットは斜めに接着されていますがキットの説明では特に指示もなくそのままだと垂直に接着する事になります。最初、画像にあるようにそのまま垂直で接着してみたのですがどうにもカッコワルイ。
一度はずしてから削ります。ウィングレット部は薄いので主翼側を斜めに削ってから接着しました。


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