Durafly
メッサーシュミットBf109E 作製記 アドルフ・ガーランド機


衝動買い 2020/10/20
ドイツの大戦機で一番最初に頭に浮かぶのはメッサーシュミットBf109です。
フォッケウルフFw190を所有してますが申し訳ないですがやはりメッサーシュミットがあってこそのドイツ機のラインナップ成立!
まずBf109ありきでその補佐としてのFw190なのです。
そんな思いから常日頃から我がRCライフにピッタリと収るBf109のモデルはないかとネットを散歩・・・できるならBf109はG型かF型が欲しい・・・これはE型かぁ・・・とだいぶ前から存在は知ってたもののアレコレ考えてスルーし続けていました。
ただ、今年になってコロナ禍もあるのかこの手のサイズのスケール機が生産中止なのか輸出制限なのか向き在庫切れなのか・・・とにかく入手が難しくなってきているような気がします。
ある内に買っておかないとマズイのでは!と思い、最終的にこのDURAFLY Messershumitt Bf109Eを衝動買いと言う形で入手しました。
こちらはDYNAM製Bf109Gです。一時期、真剣に購入しようかと検討した機体、先にも書きましたが私は後期型であるGが一番好き!と言うか零戦五二型とできれば同時期に活躍していた方が好ましい。大戦後期の逼迫した情勢の中で踏ん張るイメージが好きなのです。
ただ、このBf109G・・・スパン1,270mmなので私の機体ラインナップの中では一回り以上大きい・・・揃わない。Bf109の実機の記事見ると「意外なほど小さい、実機は翼長10m足らず・・・」なんて事柄が出たりするので他機と並べた時に大きいと違和感があり気持ち悪い。この違和感は年代の違い以上に納得しづらい。
なんて、他フライヤーさんが聞いたらどうでもいいと思える余計な事を考えている間にネットショップ等から姿が消えてしまいました。
ネットで見つけて以来なかなか購入に至らなかったのはE型だったのもありましたが何より画像から受ける印象が作りがライトと言うかプレーンって言う感じ!
日本語で言えばサッパリしているといったところでしょうか・・・必要最低限のディティールやモールドは再現されているように見えません。
この機はバトル・オブ・ブリテンの時に活躍したようですが最初は機首だけ黄色と言うのは有名なカラーリングではありますが何となく浮いて見えてました。
長らく眺めながらだんだんと購入する気に傾けさせたのが下面の画像です。
やたらとサッパリした上面画像に比べてメカメカしさを感じて心が動きます。上面と下面でこんな雰囲気違うんだろうか?
もし上面が雰囲気足りなければ何とかすればいいと思い立つ。

そうこうしている内にいつの間にかE型の開発経緯や戦績等の書籍を読みふけるようになりバトル・オブ・ブリテンの映画を観たりしてE型への興味をかき立てE型を肯定的に捉えるようになっていました。
ちなみに私が購入したのはバトル・オブ・ブリテン仕様ですがラインアップとしてアフリカ戦線仕様もあります。
こういう迷彩はホントに砂漠で効果あるの?と疑問でしたが実際の写真を見ると納得!
そこに至る理由や機能が理解できると不思議に見えていたものが急にかっこよく感じて凄い!と思ってしまいます。
ワタクシ単純です。

キット紹介 2020/10/24

我が家に届いたのは10月24日!
パッケージは雰囲気を盛り上げるかっこいいデザインです。
箱の側面を見るとバトル・オブ・ブリテンとアフリカ戦線仕様が描かれており各々2種のマーキングがあるようです。
反対側の側面には機体のスペックが書かれております。
Wingspan: 1100mm (43.3”)
Flying Weight: 1300~1400g
Servo: 7x9g, 2xAilerons, 2xFlap, Elevator, Rudder,
Bomb Release
Motor: Aerostar 3736-770KV
ESC: Aerostar 50A
Propeller: 11.5x8 3-Blade
と記載されております
何気に箱の裏を見てみると意味ありげな穴がありました。
穴の中にパーツが入っております。
こういう梱包の仕方って海外ではよくあるのかな?
たまたま裏を見たからわかりましたが通常なら気づかずに部品が足りない!になったかも・・・。
とりあえず箱をオープン♪
この手のキットでは定番の雰囲気です。
いつも思いますがこの箱を開けた瞬間のわくわく感は凄まじいものがあると思います。

まずペラは3ブレード一体型でステッカーはFlightLineのFw190と同じような台紙・ステッカー・上クリヤーのサンドイッチ構成になっていました。
上のペラとステッカーを取り出すと主翼が登場!
メカメカしている・・・いい感じだ。
まずは凹みやキズなどがないかチェック。
主翼の下に胴体が収っています。
ファーストインプレッションはネットの画像よりも断然スケール感があります♪
こちらも凹みやキズなどがないかチェック。
胴体から細部を見ていきます。
モーターとエレベータ・ラダーはメカとリンケージ共に組み込み済み。
パイロットも付属しています。
ネット上の画像ではわからなかった細かいディティールやモールドがしっかり施されておりました。
メーカーとして販促用の画像はもっと気合いを入れた物に掲載しなおした方が良いのではなかろうか?と思ってしまう。
パイロットフィギュアもこの手のキットに付属しているものの中では良い方に入ると思います。
内部メカやバッテリ-へのアクセスはコックピットまるごと脱着式。
まだ何も搭載していませんが一見して同じくコックピット脱着式のFMS零戦五二型よりもスペースは広く感じます。
機首にAerostar 3736-770KVアウトランナーブラシレスが搭載済み
E型に搭載されていた当時のダイムラー・ベンツDB601は零戦の栄とほぼ同等の1,100馬力程度だったそうです。
バッテリーの推奨は4S 2400mAh Li-Poって事になってますが4セルだとパワー感はどれくらいになるんだろう!
3セルを使っている零戦との比較が楽しみ。
あまりにスケール感と乖離していると考え物ですが・・・。
胴体後部
リンケージの先はボールジョイントになっております。
尾輪はラダーと合わせて操舵できるようになっています。
この時期のBf109は尾輪を引き込まなくていいのが嬉しい。
次は主翼を見ていきます。
まずは上面。
画像ではわかりにくいのですがモールドもしっかり入っておりました。
あと、この機体は胴体や主翼にステッカーが貼ってありません!
キットであらかじめステッカーが貼られてしまっていると自分の思ったカラーリングや部隊仕様にするには邪魔になる事が多いのでこれは嬉しい♪
できれば塗装もしていない。
GWSには未塗装の白ボディがラインナップにありましたがやはり塗装済みの方が売れるのかな?
ドイツ機の迷彩パターンはしっかりとした指定があるそうです。
次は下面です。
エルロン・主脚・フラップ、のサーボが組み込まれております。
零戦とは逆に外向きに収納するメインギア。
実機より幾分かはマシですがやはり見慣れた零戦等に比べると感覚は狭いですね。
フラップは後縁全体が下がる単純フラップです。
サイトで眺めている時には気がつきませんでしたが翼端灯が付いておりました。
水平尾翼と補強支柱、主翼下面の吸気口、ペラとスピナーそれに機首側面のエキゾーストパイプです。
機首側面には吸気口があるのですが撮影の際に抜けてしまいました。
爆弾と懸架装置、アンテナ、機銃銃身、ピトー管、集中サーボコネクタそれと工具です。
マーキングは2種の仕様から選べるようです。
ハーケンクロイツは2分割になってしまっていますが付属させるだけ感心感心。
整備指示の細かいステンシルもあります。
元からなのか忘れたのかはわかりませんが説明書が付属していませんでした。
HobbyKingのサイトにあったものをダウンロードし印刷しました。
中身は英語ですがイラストを見ればわかります。
ただ、ステッカーに関しては記述がなくステンシルをどこに貼るのか・・・ここら辺は箱の写真か別の資料を用意するしかありません。

組み立て 2020/10/26~27
水平尾翼の組み立てから入ります。
中央にパイプを通し左右から挟むようです。
水平尾翼を胴体に取り付けていきます。
取り付けた後にネジ止めとなります。
ネジ袋にはサイズのシールが貼ってあります。
丁寧ですね。
水平尾翼をネジ止めし補強支柱を接着しました。
時代は木製複葉羽布張りから全金属製低翼単葉への移り変わり!
この支柱はその過渡期を表すアイテムでE型らしくて好き♪
水平尾翼はネジ止めでも支柱が接着なので硬化するまで垂直と水平をしっかり確認しておきます。
エレベーターとラダーのサーボとピアノ線は設置済みです。
ピアノ線の先にホーンを取り付けエレベーターに接続。
ボールジョイントになっております。
妙に贅沢な作り・・・。
ラダーのピアノ線は途中テールギアのステアリングを通っております。
ピアノ線の先にホーンを取り付けてラダーと接続。
こちらもボールジョイントでした。
次は主翼の作業に入っていきます。
エルロンとフラップのリンケージ一式。
動翼側はボールジョイントでサーボ側はクランク上ではなくL字となっております。
リンケージをサーボに取り付けました。
取り付けたリンケージにホーンのパーツをパチンとはめ込んで固定。
動翼のボールジョイントをはめ込みました。
最近はこんあ凝った作りになってきているのかな?
リンケージ取り付け完了。サクサク進んでいきます。
主翼下面の吸気口を取り付けていきます。
何やら小さいプラパーツがあり初めは何に使用するのか見当がつきませんでした。
吸気口中央の支柱でした。
キット開梱時に気がつかないと紛失しそう。
とにかく吸気口に接着しました。
主翼下面に吸気口を接着しました。
次は機銃銃身とピトー管です。
銃身を接着しました。これはすぐに接着個所はわかりました。
わからなかったのがピトー管・・・。
実機の写真や面図を見ながらおおよその位置を推察。
主翼上に置いてますがどうもこのあたりらしい・・・。
ここは空軍のマーキングを貼る個所なので取り付けは後回しにしました。
爆弾懸架装置です。
操作するチャンネルが足りないので使用しないのですがとりあえず取り付けてみます。
主翼中央の窪みにはめ込むようです。
懸架装置をネジ止めしました。
一旦、主翼の作業を終わります。
胴体の作業に入ります。
機首側面にエキゾーストパイプを接着しました。
左側面に過給機吸気口を接着しました。
コックピットにアンテナを取り付けてみました。
今は仮止めです。
一旦、主翼を組付けてみます。
集中コネクターにエルロンとフラップのサーボコネクターを接続。
動作テストしたところエルロンとフラップの1組づつ同時に動く・・・ちぐはぐになってしまった。
初めは集中コネクターへの刺し間違えかと思いましたが各コネクターを単体で試したところ
原因はエルロンやフラップのタグがついてますがそのタグが1組逆でした。
中央に1本出ているコネクターは懸架装置のものです。
先に申したようにチャンネルが足りないので使用できません。
それに数年前の航空法の改正で日本では空中投下はできないそうです。
バッテリーを接続した時点で翼端灯が点灯します。
本当は機器に余裕があればON OFFさせたいところです。
プロペラを取り付け中央をナットで固定しました。
スピナーを取り付け、中央をネジで固定しました。
素組み完了!
おそらく機体を組み立てて受信機を取り付けステッカーを貼れば3時間程でフライト可能となるように思います。
まだステッカーを貼っていないので相変わらずサッパリ状態ですが実物を見ているとネットでの画像よりも遥かに良い雰囲気を出しております。
このキット、素組みを経て改めて購入当初に思っていたよりもかなり良い感触と認識♪
素材としてはなかなかの一品です。

改修・塗装・ステッカー 2020/10/28~11/01
尾輪のタイヤはネジ止めされております。
ネジがきついのかタイヤが一切回転しません。
メーカーとして回転する構造のつもりなのかは不明。
とりあえずネジを外し尾輪を取り外し。
タイヤの軸にガッチリとネジが絡みます。
これは作った方も回転するとは思っていないな。
ネジは使用せずシャフトを通し元の位置に固定しました。
これでタイヤは回る。
キャノピーを分解しました。
これくらいなら特に不満はないパイロット。
でも、ちょっと手を加えます。
少しのっぺりした鼻筋の上部を削り、パテでお髭を追加。
作製するまでどこの部隊や誰にしようかと色々と思っておりましたがアドルフ・ガーランド機にしようと決めました。
と言う事で塗装を施しアドルフ・ガーランドって事にします・・・相変わらずフィギュア系は苦手です
タミヤの塗料配合の資料を基にドイツの指定色を用意。
塗料が途中で切れてしまうと先と後の色合わせがまた大変なので多めに作ってあります。
ドイツって色の名称が似通っていたりRLMナンバー資料によってまちまちだったり作品によって色味が違ったりと何かと混乱します。
胴体のイエローの個所の一部にRLM65 ライトブルーで塗装。
ここはスポットで塗るだけですので元の色と違和感がないように調色しました。
下手の横好きでグリーン系の2色はエアブラシを頑張ってみました。
ライトブルーはキットそのままなのですがグリーン系2色が元のキットの色味とだいぶ違うんだけど合っているのだろうか?
ドイツって色の名称が似通っていたりRLMナンバーが資料によってまちまちだったり作品によって色味が違ったりと何かと混乱します。
やり直しの効かない胴体のインクスポット迷彩。
気にし過ぎると濃くなる一方なのでほどほどに留めました。
見慣れたらそんなもんだと意識変化するだろう。
ステッカーを貼っていります。
ステッカーは極薄です。
台紙より保護フィルムと同時に剥がし、貼り付けた後に保護フィルムを剥がします。
極薄なためフィルムを剥がす際は慎重にしないとすぐに裂けてしまいます。
そしてせっかく注意書き等の細かいものが用意されているのに説明書には一切マーキングに関する記述がありません。
ネットで拾ってきたプラモの説明書を元に貼っていきました。
ハーケンクロイツは分割式。
分割にしたり含めなかったり・・・理由がわかりません。
ドイツ機にはこれがないと締まりません!
こちらは自家製 アドルフ・ガーランドのマーキング一式です。
全てのステッカーを貼り終えました。
このキットの作製で一番時間がかかる作業でした。
このキットのステッカー、ギリギリの密着力しかありません。
少しもたついた個所は剝がれ気味・・・なのでマークソフター等で密着力を補充しました。
あと、残念な事に若干印刷ズレを起こしております。
あまりに目立つ個所を修正します。
マスキングし赤が乗り切っていない白個所に赤を塗装。
若干太くはなりましたが白が見えるよりはいいかな。
十字マークにも白がはみ出し・・・。
修正しておきました。
マーキングが終わったところで後回しにしたピトー管を取り付けました。
懸架装置を取り外しサーボの窪みをテープで塞ぎました。

機器搭載  2020/11/01
受信機とジャイロを搭載しました。
集中コネクターは取り廻し上、邪魔になるので撤去しました。
バッテリーの搭載を最前方に搭載すると重心が前よりになり過ぎるため前方にスポンジを詰め込みました。
コックピットの取り付けは前方は差し込み、後方はマグネットです。
後方のマグネットに隙間があり固定力が弱いため鉄材を追加してあります。

工場出荷 2020/11/01
やった事はエアブラシでの塗装とパイロットの整形、マーキングの追加だけなので作業自体はサクっと終わりました。
改めて振り返るとやはりステッカーを貼るのが一番大変でした。
全長:980mm 全幅:1,100mm
自重:1,166g 全備重量:1,446g
翼面積:20.54d㎡ 全幅:1,100mm
自重:1,166g 全備重量:70.40g/d㎡
実機はダイムラー・ベンツ DB601Aを搭載、液冷発動機搭載のスマートなフォルム。
Bf109・・・これぞドイツ機らしい佇まい!
やはりドイツを表す機体としてはフォッケウルフより所有感は高いです。
通常サーボなので3段階のパタパタ動作ですが無いよりはあった方がいい!
単純フラップはBf109Eでは実機通り、フラップの初期型であまり大きな最大揚力係数は得られないらしいのですがどうなんやろ?
エアブレーキにはなるのかな?
ガーランドのパーソナルマークはミッキーマウス!
まだこの頃はアメリカ相手のドンパチではなかったので問題なかったのかな?
アメリカ参戦以降はどうだったんだろう。
メインギアはつる巻で4mmシャフトなので零戦みたいにすぐに曲がってしまう事はなさそう♪
それにしても主脚の間隔が狭い、グランドループ祭りになりそうです。

   NEXT   CLOSE