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零式艦上戦闘機五二型 16812號 商品紹介

購入2016/07/17
昨今、ラジコン飛行機を楽しめるフリーな空域は減り、A面飛行場でさえ利用が難しくなってしまいました。
「今までのような形で楽しんでいくのはもう限界かな」・・・これから先の空モノRCライフを考えた末に「クラブに入会しよう!」と思い至り、その行動に移るための起爆剤として購入しました。
その先に同じ衝動からHDS零戦五二型を購入したわけですが・・・キットとしても素材として期待外れのモノで行動に移る力にはなりえませんでした。
モヤモヤしながらもラジコン熱は消えず、およそ半年後にこの機体の発売を知りました。
「零戦五二型だ!外見に違和感少なそう!引き込み脚もある!FSK零戦に変わる次の主力機の可能性あり!」となって一応半年ほど悩んでから購入。
半年悩んで待ったのはHDS零戦の失敗で反省もあり慎重になったからかも!

作製計画
外観においては先に購入したHSDの零戦五二型より遥かに修正箇所は少ない感じ、されど気になるところは手直し。
飛行性能は作ってFLTしないとわかりませんが色んなサイトなどの情報を見る限り不満はなさそう。

キット内容2016/07/17

箱には綺麗な形で商品が収まっています。
この収まりの良さに妙な安心感。
翼を取り出すと胴体登場。
グリーンの色調がなんとなく陸軍カラーに感じるな〜。
主翼は左右一体モノ!
今や発泡機でもこのサイズ程度なら一体成型しても歪みが出なくなっているんだな〜。
主翼と胴体の接合は前部と後部それぞれネジ2本で固定するようです。

あと主翼先端が白いのは所属した部隊のマーキングみたいです。
日の丸を貼ってある位置が左右で20mmずれています・・・マークシールを剥がすと塗装も一緒に剥がれしまうのでこの時点で塗り直し決定。
主翼上面
エルロンに限らずヒンジはEPOに圧力を潰した構造ですね。

モールドがナンチャッテではなく実機に似せる努力がしてあります。
彫ったり埋めたりしなくて良いのは幸せ。
主翼下面
もはや定番の光景って感じ。
下面のモールドもナンチャッテではありません。
主脚ユニット、エルロンとフラップのサーボが組み込み済み。
フラップのヒンジはプラスチック製です。
主脚カバー
反対向きにはついていないよな・・・なぜこんな事にホっとしなければいけないのか・・・。
胴体。
基本シルエットはよい感じ、エンジンカウルはHSD零戦のものより若干スマートですね。
エンジンカウルは表面テカテカ。まぁ色に青みがないから塗装する。
それよりも機銃口が左右とも同サイズ!加工しなくて済むので嬉しい。

ここで気になるのは排気管くらいかな!詳細は後に回します。
カウル下面に滑油冷却口アリ!
やっぱり付いてないとね〜。あの時は何かと大変だったわ。
胴体にもしっかり実機っぽいモールドが入ってます。
ココまで生産工場でやってくれれば大変な加工はしなくて済みます。
風防のガラスはまずまずクリヤー。HSD零戦はちょい曇りがちでアレはどうしようもなかった。
中に搭乗員フィギュアがついてます。
計器盤はシールで再現。
後方からの眺めも良い感じを出しています。
操縦席もHSD零戦にくらべてややスマート。
今回はT's Factory製の搭乗員を乗せる事は不可能です。
まぁ、あの搭乗員は本来1/6スケールくらいが適切なんだと思う。
操縦席取り外し。
前部を差し込み、後部はマグネットで固定してありました。
胴体内部
前部にバッテリーベイ設置済み、後部にエレベーターおよびラダーと尾輪のサーボ組み込み済み。
配線がバッテリーベイの上に出してあるのがちょい気になる。
尾翼上面
左右からの差し込み式で接着ではなくネジ固定。
尾翼下面
細かい部分ですがエレベーターの先端にゆるくRがあります。
こういう個所まで再現してあるのを見つけるとやはりアノ国は侮れないと思います。まぁ、モノによっては急に大雑把になったりしますが・・・いざとなればやる力はあるって事は侮れません。
尾輪
ラダーに連動して動きますがよそ様のサイトの情報では回転がスムーズではないそうです。
スピナー、ペラ、12.7粍機銃と20粍機銃それとピトー管。
チューブは接着剤のようです。

爆弾・・・この機体はどうやら永遠の0に登場した特別攻撃隊のモデルを表しているようで・・・それで付属しているのか。当然これは使用しない。

 気になった個所 2016/07/18〜08/01
尾輪の回転が悪いという情報があったので確認!
確かに車軸となる個所までビスのネジ山があり回転を遮るようです。
在庫から掘り出し!
かつて何かに付属していたネジと交換。
タイヤを取り付け、ネジの先端にエポキシを少量塗布し抜け止め。
これでスムーズに回るようになりました。
このモデルにおいて実機との最大の相違点は排気管の配列。
モデルは左右対称となっています。左側はおおむね合っていますが右側は排気管の数と位置に若干ずれがあります。(赤線と青線が本来ある位置)
あと滑油冷却口の両サイドにも短い排気管があります。

大方どうでもよい事なんでしょうけど私のラジコンライフはこういうのを戻すのが基本なので・・・。
エンジンカウル両サイドのネジを外すとカウルは前に抜けます。
埋め込み接着してあった排気管を取り外し、適正と思う個所へ再接着。
右側面は4本です。
排気管を抜いた際にできた窪みに紙粘土を埋め込み成形。
機首下面の排気管。
5φのアルミ管を適度な長さにカットしペンチでそれらしく潰す。
滑油冷却口の両サイドにエポで接着。
排気管の位置変更に伴ってエンジンカウルのフラップの切り欠きもかわります。
まず当該個所の裏面にプラ板を接着。
窪みに軽量エポキシパテを塗布。最初は紙粘土を使用しましたが食いつきが悪く、加工中にあきらめました。
排気管の位置に合わせて切り欠きを加工。
カウルを戻し合わせて見てまぁこんなもんかなと思う。
以前に比べて合格ラインはだいぶ下がっております。
ついでにアルミテープで遮熱板を追加。
ついでに機首にあるスリットに縦通材が見える個所があるのですが、やや数が少ないので追加。1mmの角材を切って埋めただけです。
加工に手をつけマジマジと凝視すると次々と気になる個所が増え、作業が増えてしまうのが私の悪いクセです。
お次は風防・操縦席です。
これもクセと言うか悪い習慣なのですが、万が一のために風防は予備を購入して2個確保しました。
飛ばさないのになぜ万が一を考えるのだろうか・・・。
制作過程でミスするかもしれないからさ!

操縦席をちょっと雰囲気アップ、搭乗員交代します。
操縦席から接着されている風防を慎重に取り外す。
搭乗員に降りていただく。
RC飛行機でこのてのサイズのフィギュアって・・・とりあえずってモノが多いですね。特に大日本帝国の軍人は見当たらない。
仕方がないので作るしかない・・・。
型作り!
ハイ!石膏に顔つけて。
ハイ!今度はリラックスして〜。
石膏で作った型を合わせて軽量エポキシ人形完成。
これも紙粘土は挫折しました。
飛行眼鏡は頭の上、元が頭のサイズに比べ肩幅せまく感じたのでその部分にパテを肉盛り。
右はT's Factory製 紅顔の美少年 帝國海軍搭乗員
R1零戦では無理やり搭乗してもらいましたがこのモデルでは無理。
それにしてもこのクオリティー・・・こういう才能が売っていたら購入したい。
とりあえず・・・完成目標にしよう!
結果・・・撃沈。

まぁ、とにかく・・・私としては一生懸命頑張ってみた。
乗せて飛ばしてしまえばわからないからね!っと今までを全否定するような事を思ったりもする。

う〜む、北北東の方角から高笑いが聞こえそうだ。
さっそく搭乗していただく。
先を考えず肩幅を広くしてしまったので操縦席両サイドを削る羽目になる。

風防は前部と後部を分割しました。予備として購入していたのが急に役立った感じ。無駄に贅沢。
操縦席の7.7粍機銃と射爆照準器は工期短縮のためR1零戦から移植しました。
手抜きがチラホラ
クルシー無線帰投方位装置がない・・・戦争が長引くに従い五二型では搭載していない機体は多かったようだし・・・だから載せない。
今回の計器盤はシールを貼っただけ・・・スペースの都合上ほぼ隠れるから。
ヘッドレスト後部の作り込みはどうしたの?・・・いやぁ〜飛んだらどうせわからんし・・・。
風防上部
キットでは再現の間違いなのか省略したのか?
赤線の個所の窓枠がありませんでした。
アルミテープで再現しておきます。
アンテナ支柱を接着。
操縦席内部側面を削ったのでやや剛性が落ちてしまいました。
側面にカーボン板を貼り補強です。

塗装 2016/08/02〜11 
キット紹介時に書きましたが左右で日の丸の位置にズレがあり、塗装ごと剥がれるので全体を塗装し直しました。
まぁ、緑の色調に違和感があったから踏ん切りがついてよかった。
色は毎度のタミヤスプレーAS-21暗緑色2です。
ステッカーはインクジェットプリンターで出力した自作。
下面はAS-2明灰白色です。
胴体も同様に再塗装。
エンジンカウルのモールドはエナメル塗料のシルバーを薄めて塗布しサっとふき取る。
左はカウルフラップに加工を施したので塗装後に違和感がないか確認。

組み立て 2016/08/12
組み立ては全体通してとても簡単!
尾翼は中央にプラスチックの棒を刺し左右から挟み込み。
左右それぞれ上部からネジで固定。
主翼にはエルロン2本、フラップ2本、主脚2本と各サーボ計6本のケーブルがありますが中央に集約コネクターがあり、主翼と胴体を繋ぐ際は3本のコネクターに減ります。
このてのモデルは配線がゴチャゴチャとかさばり、胴体・主翼の接合にひと苦労する事が多いのでこの集約コネクターは大変ありがたい。
しかも中央にある窪みに収まるので尚のこと配線の取り回しがスッキリします。
各コネクターには表裏に舵名とチャンネルナンバーは振ってあり接続がわかりやすくなっております。
中央にコネクターをまとめてみました。
胴体と主翼の接合はまず両方を合わせ前後それぞれネジ2本で固定します。
ネジ止め前部は主脚カバー内、後部は副桁モールド中央にあります
バッテリーベイの上にESCのコード2本が乗っていました。
できれば下を通したかったのですが指が入らず!届かず!断念。
仕方ないのでグラステープでコードを左右に貼りつけ、バッテリーとできるだけ干渉しないようにしました。
受信機に各コネクターを接続。
集約コネクターと主翼の窪みのおかげでスッキリ。
スピナー後部をセットしそれからペラを差し込みアダプターで固定。
スピナー前部を中央ネジで固定し組み立て完了!
こうやってみるとサイド・ダウンのスラストがかなり付いてますね。

工場出荷 2016/08/12 
零式艦上戦闘機五二型 16812號 完成!
私は零戦五二型のノーマルが好きなので主翼外側の12.7粍機銃はカットしてあります。
いつもの安心を呼び起こす佇まい。
フラップ開状態。
フラップのリンケージ調整の際は一旦サーボホーンから外し動作を見てから行った方がよさそうです。
最初、閉から開にした際おもいっきりストロークするもんだからサーボからジーっと負荷音が発生。
先にエンドポイントを調整してからリンケージを繋ぎストロークを微調整です。
HSD零戦では最大の難所だった主脚はノーマルで問題なし。
まぁ、あれは主脚カバーが逆だった事を気にしなければ問題ないのかもしれない・・・でもアレって我慢できる事かな〜。
爆弾は使用せずHSD零戦に付属していた増槽タンクを流用。
増槽タンクを装備。
主脚の開閉にも干渉せず。
操縦席後部の支柱から伸びるワイヤーでアンテナ線を再現です。
機体番号は完成した年月日となっております。

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