FLYING STYRO KIT
零式艦上戦闘機五二型 14412號 作製記 壱

2014/03/23
4年と5か月、長く活躍してくれた零戦五二型 90929號が散華してしまいRCライフの主力機を失ってしまいました。

Flying Styro Kit A6M5の存在を知り主力として早10年目・・・未だこれ以上に私のRCライフにピッタリとくる零戦のモデルはどこのメーカーからも出ず、失って再び主力となるのはやはりFlying Styro Kit A6M5なのです。

初の機体から10年、その間にリトルベランカは取り扱いをやめてしまいさらにFlying Styro Kit社自体も活動停止となり厳しい情勢。
幸い、世界中を探して在庫を確保できましたがこの機体を楽しめるのもいつまでか?
作製記を掲載しても今後活用の機会はないと思いますが10年目の集大成として自分の記録用にまとめてみました。

作製計画
いつも通りの主力機となる事。
胴体着陸仕様。
スピコン・エルロン・エレベータ・ラダーの4ch仕様。

主翼作製2014/03/27〜03/29

まずは主翼から・・・前回の作製が4年前なので色々と段取りを思い出しながらの作製となります。
主翼のリンケージです。
主翼内にリンケージの保持がありますが固定が弱く、エルロンホーンからも遠いので調整の必要ありです。
エルロンホーンは差し込んで瞬間接着剤で固定です。
追加で接着剤を流し込む穴を追加しました。
ホーンに近い位置に支持を追加するためプラパイプを挿入。
エルロンホーンを通しました。ホーンの穴が小さく通すのに苦労しますが大きくしてしまうと後の固定で問題が出ます。
エルロンホーンを瞬間接着剤で固定しました。
先ほど通したプラパイプをエルロンホーンに寄せてエポマイクロバルーンで固定しました。
リンケージエルロン側です。ここはキットのままだとガタが大きく、後々エルロン病の原因となる事がありますのでエポキシ接着剤でガタの分を固定します。
主翼のスパーです。センターに印をつけてあります。
キットそのままで左右の主翼合わせると合いがイマイチ。
特に下面に大きく隙間があいてしまいます。
仮にスパーを挿入し印を目安にマスキングテープで貼り、はみ出た個所を削ります。
スパーを含めて仮組みし調整しながら削りました。
これで主翼下面の隙間もなくなりました。
今回のエポキシ接着剤、5分硬化タイプは田宮模型謹製を使用します。
主翼内にあらかじめ接着されている主桁としっかり固定。
主翼断面など短時間での位置決めが難しい個所にはコニシ エポキシ接着剤 30分硬化を使用します。
スパーに5分硬化エポ、主翼断面に30分硬化エポとマイクロバルーンを混ぜたものを塗布しました。
左右の捻じれがないようしっかりと見ながら接着します。
若かりし頃はここで捻じれに気付かず大変な目にあった事がありました。
そういう痛い目を見た積み重ねが大事なんでしょうかね・・・
普通はこの時点で気付くものなのかな!
零戦五二型 90929號で使用していたサーボです。
左からラダー、エルロン、エレベータ・・・
エレベータのホーンがグラグラ、おかしい方向を向いていますがこの状態でトラブったのか墜落のショックでこうなったのか?
フライトレコーダーがあるはずもないのでもはやわかりません。

中華製なれど今まで長きに渡り充分に働いてくれました。
今回、サーボを新調する事としました。
フタバ S3114です。
サーボベイを作成します。
2mm航空ベニヤにサーボの納まる穴を加工、スチレンの囲いと合わせます。
ベニヤをスチレンを接着した後、1mmバルサで周囲を固めました。
サーボユニットにサーボを固定しました。
サーボユニットを主翼に接着。
エルロンにリンケージを施しこれで主翼完成となります。

 胴体作製 2014/03/30〜04/05
次は胴体の作製へと移ります。
EPSやEPOなどの発泡スチロール機と違いスタイロフォーム機は中がスカスカの空洞となっております。
防火壁はギヤダウン装備が基本となった穴が加工されております。
ダイレクトモーターの場合は付属の円形板を接着し使用します。
防火壁と円形板をエポで接着しました。
モーターの取り付け穴はダウンとサイドのスラストをつけるため右上へ1.5mmずらした位置に設けてあります。

ダウンとサイドのスラスト調整のため0.5mm厚のワッシャーを接着しました。
防火壁を胴体に接着します。
胴体内部から防火壁を入れていくのですが・・・これがなかなか難しい。
シワにならない程度に胴体を手で変形させながら接着位置に持っていきました。
機首から定規を入れて寸法をしっかりと合わせながら接着は30分硬化エポで行いました。
モーターを仮付け。
プロペラ装着個所が中心に来ていればOKとしています。
ダミーエンジン装着のためエンジンカウル前部を切り離しました。
カッターで切っていくのですがズレが出ないようとても緊張します。
モーターを固定しその周囲にダミーエンジン台座のスチレンを接着しました。
ダミーエンジンはそのまま使いまわしです。
先ほどの台座スチレンに接着。
切り離してあったエンジンカウル前部を元通りに接着しました。
バッテリー搭載時、下部に補強用1mmバルサを接着しました。
バッテリー搭載においてそのままだと開口部が狭く取り回しが大変。
バッテリーにバランスコネクターがなかった頃はこれで良かった・・・懐かしいな〜。
干渉する個所をカットし開口部の裏面にエポマイクロバルーンを塗布し軽く補強しました。
バッテリートレイと上部固定を受け持つスチレンパーツです。
スチレンパーツは後の計器パネル固定にも使用します。
スチレンパーツを接着しました。
バッテリーを合わせながらバッテリートレイを接着。
キットにあらかじめ接着されていたリンケージ用パイプを外し改めてリンケージパイプを挿入。
主翼はまだ仮組みですがこの時点で胴体と左右のズレや傾きがないようしっかり合わせておきます。
主翼位置がしっかり決まってから各サーボとリンケージの位置を合わせました。
操縦席固定のスチレンパーツを追加。
搭乗員の高さとリンケージの位置を合わせながら見て行きます。
位置が決まったら瞬間接着剤で仮固定。
裏面でエレベータとラダーのリンケージ支持を接着。
両サイドをエポキシでしっかりと接着しました。
後部から覗き込むとこのような取り回しとなっております。
エンジンのカウルフラップは全閉状態となっています。
空戦時はエンジン全開となり、その冷却のためカウルフラップは開きます。
FLT時は空戦をイメージしながら楽しむのでカウルフラップを開いておきたいと思います。
カウルフラップのパーツを丁寧に剥がしました。
収縮チューブで作った排気管は前の機体からの使いまわしです。
各排気管の形状と位置を合わせながら接着しました。
先ほど剥がしたカウルフラップを単品にカット。
上:スチレンを接着。
下:開度に合わせて三角形に削りました。
元の位置にカウルフラップを一枚ずつ接着しました。

   NEXT   CLOSE