FLYING STYRO KIT
零式艦上戦闘機五二型 作製回顧録

2008/01/05
未だ大したスキルはないのですが今よりさらに黎明期の頃、引き込み脚装備を作製した事はありました。
その機体は一年半のプラモ状態を経て現場に復帰しましたが引き込み脚に使用したサーボのトルク不足他、作製が悪くBECがヒートしてしまい使用できずじまいに。数回のフライトにてコントロール不能に陥り谷へロストとなりました。
当時も現在においても腕前があがったわけではないしと飛行場においても引き込み脚を利用した離陸や着陸は不向きなのですがもう一度やってみたくなったので作製する事にしました。

本来、雪が降っていてオフシーズンになるであろうと思い「冬の夜長計画」としてのんびりと行うつもりでした。実際は雪はないが天候不順が続きどっちつかずのまま、肝心の年末年始の休暇は所用に阻まれて触ることもできず日にちがたってしまいました。
詳細は毎度の事のFSKの機体なので今回は回顧録としてご紹介していきたいと思います。

作製計画
きちんと作動する引き込み脚を装備する事。
できるだけ着陸を容易にするためラダーを追加。
このサイズで効果があるかは不明ですがもしかしてって事もあるのでフラップも装備してみる。
外観を70415號(全備重量520g)と同等としなおかつ上記を装備して重量を以下とする。

主翼作製 

主車輪引き込み脚2007/12
FSK零戦の主翼は分割式なので細工を追加する際には好都合。
引き込み脚に合わせてモールドがあるのでラインに沿って切り抜きます。
引き込み脚は主脚にはFSKのリトラクトを使用しタイヤと尾輪の引き込みにはアルファモデルのスピットファイア用を使用します。
FSKのリトラクトはピアノ線がまっすぐなので零戦に合わせて曲げます。
艤装パーツを接着するためにバルサで覆います。
キット付属の艤装パーツを取り付けました。
アルファのタイヤは外径と内径のバランスと厚みが実機に近くて良いと思ったのですがそのままの厚みだと主翼内に納まらず、主翼を削るのはちょっと難しいのでやむなくタイヤの方を1/3ほど削ってやや薄くしました。
引き込み脚固定用のブロックをバルサで作りました。
バルサブロックにネジどめ。
艤装パーツを切り取り主脚付け根にあたる部分のカバーも追加してみました。
稼動部にはフロッピーのフィルムを貼ってみたのですがきちんと動作するか不安。
左右の主脚を主翼にエポで接着。
内側カバーもピアノ線でヒンジを作って接着。
カバーから出ているヘの字のピアノ線がタイヤに押されて閉まる予定です。
数日こればっかり試作して色々試してみましたがイマイチかも。
主脚付け根のカバーは開く時はよいのですが閉じるのがもう少しピタっときません。
主脚及び尾輪の引き込みにはWAYPOINT W-150MGを使用します。
主翼中央に固定するためスチレンでブロックを作りサーボをエポで固定しました。
ネットショップロビンで販売されていたサーボディレー。
基板上にあるボリュームを調整する事でサーボの動作速度を変える事ができます。受信機とサーボの間に接続して使用します。
実機感ある速度で試してみたのですがあまり速度を下げすぎるとうまく収納できませんでした。とりあえずパタパタする感じではなくなったので良しとします。

フラップ追加2007/12
次はフラップです。
モールドに合わせてフラップ部分を切り取ります。
切り取ったフラップをカーボンで補強し1mmピアノ線でリンケージを接着。
雰囲気だけでもと思いリブっぽいものを追加しました。
まだヒンジは付けておりませんが、ヒンジを接着した後に上からカバーをするつもりです。
フラップのリンケージは主翼の中央から出して左右を合わせます。
フラップのヒンジはフロッピーを使用しました。
接着ができたら上からカバーを接着しました。

主翼組立て2007/12
片翼に引き込み脚用のサーボを埋め込み接着とカンザシを接着し固定ができたらもう片方と接合しました。
エレベータとラダーにはWAYPOINT W-060
エルロンにはWAYPOINT W-068PBを使用します。
毎度おなじみのブロックを作製し三つのサーボを固定します。
フラップにはWAYPOINTのW-038CLを使用します。
あまりニュートラル性は関係ないし3gサーボのトルクでも何とかなるかな〜っと思って。重心位置より後方に来る物はできるだけ軽くしたい。
主翼中央にサーボ3点セットをエポで接着。
やや後方にフラップ用サーボをエポでじかに接着しました。
リンケージを繋いでみると妙にゴチャゴチャして見えます。
引き込み脚用サーボにもリンケージ取り付け。
中央は尾輪用のためまだ空いた状態です。

 胴体作製  
 補強追加2007/12  
防火壁を取り付けた後、バッテリーがあたる部分に1mmバルサを貼り補強。
通常FSKの機体においては胴体の補強はせいぜい操縦席後端までにしていますが今回は尾輪が荷重を受け持つので助けになるかはわかりませんが尾部までカーボンロービングしました。
操縦席前縁にバッテリーホルダーのスチレンを追加。
操縦席後端にロッドパイプの支持のためスチレンを追加しました。
バッテリーホルダーに滑り止めにゴムを貼り付け。

エキゾーストマニホールド作製2008/01/04 
エンジンカウルに貼り付けられていたカウルフラップを剥がしました。 
収縮チューブでエキゾーストパイプを作ります。
エキマニの出る位置に合わせて瞬間で接着。
  剥がしたカウルフラップをこの後モールドに沿って分割しました。 
分割したカウルフラップをそれぞれ位置を合わせてから開いた感じに瞬間で接着しました。

発動機取り付け2008/01/04 
エンジンカウル前部をモールドに沿ってカッターで丁寧に切り取ってモーターマウントにマーキング。
モーター取り付けの際にダウン及びサイドのスラストを追加するため中心より右上に取り付け穴を加工。 
モーターマウントの上と右に1mmワッシャーをかましてスラスト追加とし、モーターを固定。
スチレンでダミーエンジンを作製。
今回はハンダをグルグルとは巻かない簡易バージョンです。
ダミーエンジンを接着してから切り取ってあったカウル前部を瞬間で接着し元に戻しました。
今回はサーボ数が多いのでBECに問題が発生すると困ります。
そこでアンプはJETI SPIN 22 スイッチングBECを使用します。
Switching BEC機能で入力電圧とBEC電圧の差による熱の問題がないそうです。
過去に苦い経験があるのでちょっと高いのですが手を出しました。
アンプを機首部エンジンカウル内に両面で貼り付け。
相変わらず手が入りにくく難儀します。

主翼組み付け2008/01/10
普段は尾翼を組み付けた後に主翼を接着するのですが今回は尾輪のリンケージとサーボを合わせなければならなので先に主翼をエポで接着。

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