Air Field
三菱 零式一號艦上戦闘機二型 作製記

思いつき2013/04/08
とある日の夜・・・記録を調べてみると4月8日
眠れずにネットの波を彷徨う内に何度目かは忘れましたが
NitroPlanes.comにたどり着きました。
前々からFMSのmini戦闘機シリーズをココでも販売しているんだな〜と思って見ていましたが、よくみると二二型ではなく二一型だと気づく。
以前から狭い飛行場やライトな気分用に一回り小型の機体をひとつ持っておきたいと思っていました。
それで2011年に一度エアリウム メッサーシュミットBf109Eを購入した事もありましたが従姉妹のお子様への天覧飛行にて悲しくも未帰還となりわずか5FLTで消失・・・で、手元には他には使いようのない専用プロポしか残らず・・・。
あの時を取り戻せ!と思ったかどうか・・・夜なので判断力も低下してたのか・・・クリックして着弾を待つ手筈を整えておりました。

グレイとグリーンの2種類あり、グリーンはFMSの二二型miniのカラーリングと同一なっていますが機首の形状から二一型の色違いだと思います。
今回、購入したのは機体のみのKITですがメカを積んだARFとプロポやバッテリーも含んだRTFもあるようです。
 

作製計画
とにかく物を見ないと分かりません。
サイトで見た限り、最低限パイロットの交換をしないと我慢できません。
メカ類は日本で調達します。

キット紹介2013/04/22
アメリカを発ってちょうど2週間
日本の我が家に到着。AirFieldってメーカーらしい・・・FMSとOEMなのかな?
ブランド張り替え?でもFMSには二一型は日本限定品のBIGだけだしな〜。
メカ類はあまり深い考えもなく日本で調達!と思っていましたが果たして機体にマッチするんだろうか?と後になって不安が出たりしてます。
いよいよ御対面〜〜〜!
やはり海外通販なので実物を見るまでは何だかんだと不安があります。
写真と実物が違ったりするんじゃないか?
大きな破損がないか?・・・などなど
一通りチェックし間違いなく二一型だし破損も無かったのでひと安心。
主翼、胴体、尾翼、風防、ペラOK!ときて・・・爆弾・・・これはいらないな・・・。
さすがにこの手のキットはサクサクと組んで行けそうです。
主脚、スピンナー、リンケージ、ビス、接着剤。
一枚ペラの説明書
ざっくりと組み立てが載っています。
胴体は機首上面が別パーツとなっていました。搭載するバッテリーにより加工が必要なためかな?モーター搭載のためかな?
風防はバッテリー交換にメカ調整のため脱着式
機体カラーにマーキングはAI−102 空母赤城所属 真珠湾攻撃隊 第二次攻撃隊 制空隊隊長 進藤三郎 大尉 搭乗機になっています。
期待はしていなかったのですがダミーエンジンがついてました。
サイトで見てた時から絶対コレは変更しようと思ってました。
空母赤城所属 真珠湾攻撃隊 第二次攻撃隊 制空隊隊長 進藤三郎 大尉・・・???
こんなパイロットでは現代でのエアショー仕様になってしまう。
おぉ!ステンシルまで貼ってある!と思ったのですがよく見ると
零式艦上戦闘機五二型・・・う〜む実に惜しい もうちょっとだ。
主翼は左右一体でエルロン加工済み。
捻じり下げもついています。
主翼下面にはサーボと主脚を納める窪み、サーボ配線用の溝があります。
一回、仮組みしてみました。
なかなか良い感じです。

主翼作製2013/04/28
キットの内容を見てから搭載する機器をラジコン1さんで購入しました。
こちらはFMS mini戦闘機用のサーボです。

サーボ4個の他にFMS mini戦闘機用のモーターとバッテリー、スペアにと思いmini零戦二二型の風防とペラとスピンナーを購入しました。

キットを購入する際、付属の機器の信頼性が心配だったのでARFではなくKITを選択したのですが・・・結局、中華製を購入してるんだな〜意味ナシです。
初めからARFを買えば良かったと後悔しますが先に立たずです。
ほぼ見切り発車のような感じで機器を揃えたのですが・・・本当に合うかどうかはやってみないと・・・。
・・・で、取り付けてみました。
まったく加工を必要とせずピッタリ!
主脚は本来ならコレを接着するだけで一丁あがり!となっておりますが私のFLTエリアに離着陸可能な所はないし、何よりFLT中に脚が出ているのはイヤ・・・なので脱着します。
FLT時、ディスプレイ時とその都度脱着させようと思ったもののかなり固定が強く容易に外す事ができません。
このまま機体に接着したなら尚更の事外せない。
とりあえず主脚固定部を一部カットする事にしました。
カットしました。
この状態だと・・・ぐらんぐらんと緩過ぎ、機体に仮組みして試しましたがやっぱり緩すぎ。
緩み止めにバルサを接着。
その上に主脚固定部を接着。
これである程度しっかりと固定がなるし、外す時も容易になりました。
付属の機銃
当時、零戦の20mm機銃は短銃身。
なのでカットしました。
主翼に接着し完了。
短銃身だと当該個所に穴があるだけで済むので楽チン。

胴体作製2013/04/28
FMS mini戦闘機用のモーターKv1300。
FMS mini零戦二二型はKv値1500でしたがNitroPlaneのサイトで本機はKv値1300となっておりました。

この違いは何? シャフトの長さも違うようだし合うの?
とりあえず栄一二型と栄二一型の違いなんだと自分を納得させる。
シャフトの長さは後で考えよう。
はて?コレどうやってモーターを搭載するの?としばらく悩みました。
モーターのベースがねじを緩めて外れるのを理解し機体に取り付け。
ネジ穴のピッチはピッタリ合いました!
さて、コレからどうしよう?どうやってココにモーター本体取り付けるの?
仕方がない!横からおおよその位置に穴を開けてそこからドライバーを差し込むか!と決意してから見てみると御丁寧にすでに穴があるではないか・・・。
慌てて作業をしているとダメですね〜全く気が回っていませんでした。情けなや・・・。
ようやくモーターを固定。
モーターにペラを差し込んで見たところ形状はこれまたピッタリ合いました。スピンナーもピッタリ!
・・・で、ここでスペアにと思い購入したペラとスピンナーは使えない事が判明してしまいました。
スピンナー
左が本機のもの2ピース構造、右がFMSmini零戦用で3ピース構造です。
試しに取り付けてみましたがモーターマウントが長くペラが不格好に前に突き出してしまいます。
またモーターシャフトが短くスピンナー先端が取り付けられません。
ではペラは・・・左が本機で右がFMSminiのもの。
中央部の厚みが違います。仮に厚みを削り寸法を合わせたとしてもブレードの根元が太く本機のスピンナーには納まりませんでした。
まぁ、仕方ありません。
とりあえずモーターはうまく搭載できたので良しとします。
機首上部を接着しました。
右水平尾翼を接着。
四角い凸はエレベータ左右の接続部です。左水平尾翼に凹があるので差し込んで接着です。
差し込んだだけで左右の水平がしっかり出ました。
ちょっと昔とは違い昨今の発泡機の精度の良さは凄いなと思います。
機器搭載 
機器搭載。
ESCはとりあえず手頃なMAYTECK ESC20A スイッチングBEC/3Aをチョイス。
バッテリーはFMSminiで推奨になっていたのでそのままMAXHP Li-po バッテリー2S 7.4V 1000mAh 15Cとしました。
胴体にエレベーターとラダーのサーボを搭載し機首下部にESCを押し込み、バッテリーも搭載してみました。
収納できない・・・それにこの後で更に主翼からのコネクターも加わるので尚更にスペース不足になるはず・・・。
小型になればなるほどこの配線の重さも収納も気になるとこだと改めて思い知らされました。
いったん配線をバラして配線を短く加工しました。
主翼も含めてコレくらいなら何とかなるだろう。
ココで一度全体を見てみる。
うむ、かっこいい!
風防改修 
さて、当初から懸案のパイロット交代。
接着されていた風防を丁寧に取り外す。
パイロットをむしり取る。
これもスペアにと思ったFMS mini零戦の風防。
後述しますが本機には使えません。
とりあえず搭乗員は使えるので取り外しました。
アメリカンパイロットを塗装しなおして・・・。
日本の搭乗員に変更。
人形は顔が命と申しますが私にはこれが限界です。
操縦席に雰囲気仕様の射爆照準器をつけ、搭乗員を乗せて風防を再接着。
さて、ここでまたFMS mini用との違い。
手前:FMS 奥:本機
裏側も違いました
手前:FMS 奥:本機
よって流用できません。
まぁ、搭乗員だけでもありがたい。

塗装・マーキング2013/04/28〜29
元々、本機は真珠湾攻撃隊 第二次攻撃隊 制空隊隊長 進藤三郎 大尉機となっております。

ただ画像ではわかりにくいのですが塗装のグレイ(明灰白色)が非常に白に近く、しかもところどころムラがありました。
これは私が手にしたこの機体に限ってかも知れません。
それと購入するにあたり何気に誰の搭乗機にしようか・・・等と考えていたので塗装を行う事にしました。
今回もFMS BIG零戦二二型のように塗装を剥がそうと思いましたが剥がれませんでした。
もっと思いっきり粘着力のあるものを貼って引っ剥がせばよいのかも知れませんが下地も痛めそうなのでこのまま上塗りしました。

まずは全体をタミヤ エアーモデルスプレーAS-29灰緑色で塗装。
エンジンカウルはやや青みがかった黒色です。
水転写シールでマーキングを作成しました。
今回は透明ベースの物を使用します。
機体の色が淡いので上に貼っても色負けしないかな!っと思いました。

今回は日本海軍中尉 坂井三郎氏の著書にも登場する坂井中尉の上官であった台南海軍航空隊 笹井醇一海軍少佐機(死後、中尉から二階級特進)にしてみます。

工場出荷2013/04/29
全長:618mm 全幅:800mm
機体重量:375g 全備重量:430g
翼面積:11.4du 翼面荷重:37.71g/du
笹井中尉機としましたが現存する資料が少なく考証できてない部分もあります。
坂井三郎氏の著書の中で「青い二本線を胴体にまいた中隊長機に近づいていった」・・・のあとにしばらくして今度は「私は全力で笹井中隊長に近づき」・・・といった文章に続くのでおそらく青い二本帯は間違いないのかなと・・・
V-121はおそらくこの番号だったのでは?と言う資料をネット上で散見。
垂直尾翼の白帯も描いてあった説と無い説が存在するようです。
とにかくこれ以上わかりようがないのでこうと決めました。
笹井中尉が活躍されていた頃は軍用機命名規則が変更(1942年夏)され零式艦上戦闘機二一型と言う呼称になる前で、最期を迎えられる時でも名称変更となるかどうかの境目だったと思います。
なので今回は零式一號艦上戦闘機二型としてあります。

試験飛行後改修2013/05/01
2013年04月29日の試験FLTにて後ろ重心である事が判明。
安定したFLTができず。

05月01日に改修
胴体内の配線をさらに短くカットし重量軽減し機首に10gのバラストを追加し重心適正化。
自重387g→384g 全備重量441g→439g 翼面荷重38.68g/du→38.50g/duとなりました。

試験飛行2013/05/18
最高速度の性能は・・・スケールライクには必要充分。各舵の効き具合も良好
旋回中にやや巻き込み傾向を感じます。垂直旋回の際はラダーで補正を当てつつ行います。慣れるまでやや危うい事となりました。
ループは・・・2セルなのと7×6ペラの影響だと思いますが、できるだけ高い機速を維持して一気に回る感じ。
3セルのFSK零戦であればいつでもポンっとスロットルを入れれば必要なパワーを出しループする事ができますが、このモデルは一旦機速が落ちると回復に時間がかかりますので前後の行動を考えて行わないとループの頂点に行く前に失速状態に入りあたふたしてしまいます。

あと着陸に際しては意外と沈降率が高いように感じました。機体サイズに比して重量があるって事かな?
空戦機動を行うとスロットルはかなり全開気味となりますが・・・5分FLTさせてのバッテリー残量は65%、1FLTあたり10分くらい平気で飛ばせそうですが集中力が持ちません。

完熟飛行2013/05/19
昨日のFLT状態を鑑みて重心補正のため機首に6gバラストを追加しました。

これで
自重384g→390g
全備重量439g→445g
翼面荷重38.50g/du→39.04g/du
となりました。

安定感は増したように思います。

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